広がる選択肢。ソニーやiriver以外のハイレゾ対応ポータブルプレイヤー

広がる選択肢。ソニーやiriver以外のハイレゾ対応ポータブルプレイヤー

ハイレゾに対する認識も徐々に広がり、その良さを認める人も増加してきました。そういった層の増加に合わせる形で、ハイレゾ対応のポータブルプレイヤーも当初のウォークマンとAKシリーズしかない、と言った状況がだいぶ改善されました。

エントリー機種でも非常にお手軽かつ、かなりの音質を実現している機種が登場していますし、今のハイレゾ対応のポータブルプレイヤーの主戦場となる価格帯に、日本のメーカーも新たに参戦しています。

今回はこれらデジタルオーディオプレイヤー(DAP)とも呼ばれる、ウォークマンとAKシリーズ以外のプレイヤー達をご紹介します。



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FiiOシリーズ

中国のオーディオ機器メーカーであるFiiOが何機種もハイレゾ対応のポータブルプレイヤーを発売しています。その中でも比較的知名度の高いのが、エントリークラスのお求めやすい価格のプレイヤーだと思います。現行機種だと、FiiO X1FiiO X3 2nd genあたりが該当するでしょう。

どちらも本体内蔵ストレージはなく、マイクロSDカードのみをストレージとして使用するタイプですが、その分とてもお手軽な本体価格が実現されています。

音質の方も評判はなかなかのもので、Amazonなどのレビューでも高評価がつけられています。さらにFiiO X3 2nd genのほうはパソコンなどにUSBケーブルで接続することで、外付けのUSB DACとしても働く機能が追加されています。

X1のほうが1万5千円程度から、X3 2nd genのほうは2万5千円程度から入手可能です。

ただし、上にも書きましたとおり本体内蔵ストレージがありませんので、本体と一緒にある程度の容量のマイクロSDカードを購入する必要があります。その分は予算を見込んでおく必要があります。

あとは、若干品質の面では不安があるようです。ある程度の初期不良が出ているようで、その部分には注意をしておく必要があるかもしれません。この部分に関しては、やはり日本製品のアドバンテージに変化はないようです。

ちなみにFiiOシリーズには、上位機種で5万円程度のFiiO X5、10万円クラスでウォークマンZX-2などに真っ向勝負を挑む形になるFiiO X7などもあります。

COWON PLENUE D

新たなエントリークラスの機種として注目を集めているのが韓国COWONのPLENUE Dです。

2万円前後からの価格を実現しながら、音質面でかなり優れたプレイヤーとなっているようです。Amazonなどのレビューでも評価がかなり高くなっています。

小型軽量なボディーを実現しつつ、ハイレゾ音源の再生でも最大51時間の連続再生を実現するなど、実用性の面でも優れたプレイヤーです。内蔵ストレージも32GB搭載していて、まずは本体のみでの利用開始も出来るタイプになっています。

難点と言えそうなのは本体操作のメニュー構成や曲の登録の方法など使い勝手の面と、マニュアルの不親切さでしょうか。その部分は割り切ってユーザー自身が慣れで使いこなしてやる必要がありそうです。

ハイレゾ対応のポータブルプレイヤーはバッテリーでの連続再生時間が短いものが多くなっていますので、この点ではこのプレイヤーの抜群のスタミナは評価されていいと思います。



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PIONEER XDP-100R

PINOEERブランドで投入されたAndroidOSベースのポータブルプレイヤーがXDP-100Rです。内容面でもかなりのこだわりを持って作り込まれています。

音質面でももちろんしっかりとした作り込みが行なわれていますが、このプレイヤーの凄さは対応するハイレゾ音源フォーマットの種類の豊富さです。現存するハイレゾ音源データで再生できない形式は存在しないんじゃないか、というぐらいに幅広いフォーマットを再生できます。

新フォーマットとして注目を集めるMQA形式にもファームウェアのアップグレードで対応しています。

また、200GBまで対応可能なマイクロSDスロットを2つ搭載していて、最大432GBものストレージを扱うことが出来ます。どうしてもファイルサイズの膨らみがちなハイレゾ音源でも、ここまでの大容量があれば大量の楽曲を持ち運ぶことが可能です。

当初はソフトウェアの完成度が今ひとつだったようで、動作が安定しない部分を残していた模様です。この部分はソフトウェアに機能の多くを依存している現代的な電子・電気製品に共通の悩みの部分ですが、XDP-100Rもその後のファームウェアアップデートでの機能追加などにより、完成度は発売時よりも確実に上がっているはずです。

価格は5万円台中盤で、ライバルとなる機種がたくさん存在するポジションになります。MQA対応を含め、いろんなフォーマットへの対応力の高さが武器になるプレイヤーだと思います。

ONKYO DP-X1

オンキョーブランドで発売されているDP-X1は、実は上で紹介したPIONEERブランドのXDP-100Rとは兄弟機種になります。今では両ブランドは同じグループに属していますのでそういった開発も可能になっています。

共通点も多いものの、ハードウェア部分ではある程度の違いがあり、スペック的にはDP-X1のほうが上位機種的な位置づけになっています。価格面でもDP-X1は7万円弱と、1ランク上の価格帯で販売されています。

2機種の最も大きな違いは、DP-X1には2基ずつのDACとアンプが搭載されたデュアル構成となっていて、最近ポータブルプレイヤーでも流行となっている「バランス接続」に対応していることです。この部分でXDP-100Rを上回る音質を実現できています。

搭載されているソフトウェアや対応音源フォーマットなどは共通点が多く、非常に幅広いフォーマットに対応可能な美点を共通で持っています。もちろんDP-X1もMQAフォーマットに対応します。

AndroidOSをベースにしていてPlayストアにも対応しているため、Andriodの端末としてほとんど何でもすることが出来ます。その代わりAndroidのアプリを動かしているとバッテリーの持ちが悪い、とのレビューもあります。

ですがDP-X1はあくまでミュージックプレイヤーですから、使い方を考えればほぼ問題のないバッテリー駆動時間は持っています。ちなみに、FLAC形式の24bit/96kHzのハイレゾ音源の連続再生時間は、カタログスペック上16時間となっています。

まとめ

広がる選択肢。ソニーやiriver以外のハイレゾ対応ポータブルプレイヤー

ハイレゾ音源対応のポータブルプレイヤーも当初のウォークマンかAKシリーズしかないような状況から、ずいぶんと選択肢が広がってきました。日本のメーカーにもフォロワーが登場し、日本メーカーの安心感を買う、という形にも選択肢が増えているのはとてもありがたいことです。

この流れが一過性ではなく、より広がってさらには機種選びに困るような状況が生まれてくるようになるとうれしいですね。



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