「ハイレゾ対応」表記の基準とは?

「ハイレゾ対応」表記の基準とは?

従来はそもそも「ハイレゾ」という言葉の基準が存在しませんでした。

そんな中、2014年3月に社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が、2014年6月には(社)日本オーディオ協会がそれぞれハイレゾの基準を示しました。

それぞれの音源側、再生機器側の基準をまとめてみます。



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ハイレゾ音源の基準

実は困ったことに、JEITAと日本オーディオ教会の示したハイレゾ音源の基準は一致していません。

基本的な部分の、「CDやDATを大幅に超える情報量を持つ音源」という部分では一致しているのですが、細かな数字が異なります。

JEITAの基準では、24bit/44.1kHzでサンプリングした音源はハイレゾと位置づけられますが、日本オーディオ協会の基準ではこの音源はハイレゾ音源ではなくなります。

日本オーディオ協会の基準でハイレゾ音源を名乗って良いのは、24bit/88.2kHz以上のサンプリングを行った音源データになります。

また、JEITAのほうではDSD形式の音源データには触れていないようですが、日本オーディオ協会では、2.8MHz/1bit以上のDSD音源もハイレゾ音源に含んでいます。

ハイレゾ音源を扱っている音楽配信サービス側の扱いとしては、基準の緩いJEITAの基準に従っているところが多いようです。

24bit/48kHzサンプリングのハイレゾ音源がかなりの数出回っていますが、配信サービス側はこのサンプリングでもハイレゾ音源と称しています。

筆者の個人的な感触では、ハイレゾ音源の良さは、通常は耳に聞こえないと思われるような高音が出るかどうかよりも、耳に聞こえる領域が丁寧に表現される部分に良く現れているように思います。

ですので、24bit/48kHzのサンプリングの音源でも十分にハイレゾらしさは味わえると思います。



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機器側の基準

JEITAでは機器側の基準は特に明示していないようです。

日本オーディオ協会側は、音の高い方の再生範囲が40kHzを超える機材を、ハイレゾ対応とする基準を発表しています。

SONYなどは既にこの基準に則る形で再生機材のハイレゾ対応表記を始めています。



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