ハイレゾ対応イヤフォンのおすすめ機種は?
スマートフォンやポータブルプレイヤーにポータブルアンプを組み合わせて、外出先で聴く音楽の音質にもこだわるユーザーが増えました。
そんなユーザーはもちろんヘッドフォン・イヤフォンにもこだわります。
そういった流れを受けて、オーディオジャンルで盛り上がりを見せるジャンルの一つが、高音質な高級イヤフォンです。
中には個々人の耳穴の形に合わせてハウジングをオーダーする、「カスタムイヤーモニター」にもかなりのニーズが生まれています。
今回はハイレゾ音源対応など、ハイレゾ音源をしっかりした音で聴くのに適した製品などを、以下のような形で紹介していきます。
- ハイレゾ対応イヤフォンとはなんぞや
- ハイレゾ対応イヤフォンでiPhoneとの相性が良いものはどれ?
- ハイレゾ対応イヤフォンでBluetoothのものってある?
- ハイレゾ対応イヤフォンおすすめ機種SONY編
- ハイレゾ対応イヤフォンってShureにはない!?
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そもそもハイレゾ対応イヤフォンってどういう意味?
まず、今、日本のオーディオ製品でハイレゾロゴを使用するには、一つ基準を満たさないといけません。
そこがイヤフォンなどオーディオ機器の公式な「ハイレゾ対応」の意味です。
これはイヤフォンなどアナログ動作する機器では、数字としては再生可能な音域の高い側が40kHzまで伸びていることだけが条件です。
あとは、しっかりした音質での再生が行えること、といった程度で、デジタル部分のかかわるコンポーネントよりもかなり曖昧な基準と言えるかもしれません。
ただ、多くの場合ハイレゾ対応を名乗るイヤフォンやヘッドフォンは、ある一定以上の音質を実現できています。
「ハイレゾ対応」ロゴだけで完全に音質面の保証がある、とまでは言い切れません。
ですが、最低限の音質面のレベルはクリアできると考えることは出来そうです。
実際に音楽を聴く上では、演奏している場の「空気感」と言ったものをより感じたい場合には、ハイレゾ対応ロゴのある高域の再生も得意とするイヤフォンが適しているかもしれません。
ただ、この辺りは聴く人の感じ方次第、と言う部分がありますので、評価はどうしても難しくなります。
iPhoneと相性の良いハイレゾ対応イヤフォン
iPhone単体でハイレゾ音源を聴く場合には、ラディウスなどが発売しているLightningコネクタ直結タイプのイヤフォンが何かとお手軽です。
HP-NHL11Rや上位機種のHP-NHL21Rなどが便利に使えます。
iPhoneとUSB DAC内蔵のポータブルアンプを組み合わせた再生を行なうのであれば、イヤフォン側には基本的に何の制約もなくなります。
多くのポータブルアンプはイヤフォンの駆動力も高いものが多いので、iPhone本体では鳴らし切れないようなイヤフォンも十分に使い切れるでしょう。
ただせっかくのポータブルアンプですから、そちらの能力をフルに発揮できる良質なイヤフォンやヘッドフォンは選びたいところです。
予算はかかってしまいますが2万円~ぐらいのクラスを選ぶ方が、ポータブルアンプを無駄にすることがなくなるでしょう。
ポタアンのクオリティがより高ければ、それに見合うイヤフォン・ヘッドフォンを用意する方が良いでしょう。
オーディオの怖いところは、1つクオリティが抜けたコンポーネントをシステムに組み込むと、他の機器の「アラ」も明確に描き出してしまうところですから。
Bluetooth接続でハイレゾ対応のイヤフォンはない??
最初に一つ答え的なものを書いてしまうと、現状のBluetooth方式でハイレゾ対応ロゴを付けられるイヤフォンを作ることは出来ません。
Bluetoothは無線通信の方式としては非常に電力を食わない効率の良い仕組みです。
ですがその分、データの通信速度には大きな制限があります。
通常、CDの音源データを圧縮せずに伝送することも出来ません。
このためBluetoothでは必ず音声をロスありの圧縮を行なう形で伝送します。
この部分がハイレゾ対応ロゴ取得には引っかかるはずです。
ただ、現実的には、かなりハイレゾ音源の良さを伝えることが可能な音声圧縮方式は生まれてきています。
その一つがSONYの「LDAC」、もうひとつはクアルコムが提唱する「aptX HD」です。
Bluetoothイヤフォンでハイレゾの良さを出来るだけいかしたい場合には、これら2つのコーデックが使える製品を選ぶと良いでしょう。
SONYの代表的な製品では、オーバーヘッド型になってしまいますがBluetoothヘッドフォンの究極的な存在として、ノイズキャンセリング機能も付いたMDR-1000Xがあります。
aptX HD対応製品では、LGのTONE PLATINUM HBS-1100がその一例です。
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SONYのハイレゾ対応イヤフォンおすすめ機種
SONYは大手メーカーでは最も積極的にハイレゾ対応を進めるメーカーの一つです。
ですのでイヤフォンも比較的手頃なところからハイエンド機種まで、ハイレゾ対応機をたくさんリリースしています。
比較的お手頃なところでは、同じ仕組みを採用しているMDR-NC750やMDR-EX750あたりが音質面でも安心な機種です。
ノイズキャンセリング機能とハイレゾ対応を両立可能なのはMDR-NC750だけですので、そういった面でも存在感のある製品です。
上位機種ならば、今のSONY製のイヤフォンはほとんどがハイレゾ対応しているはずですので、「ハイレゾ対応」という観点で選択に困ることはないはずです。
そんな中で注目が集まるのは、ダイナミック型とバランスド・アーマチュア型のドライバーを混載したハイブリッド型のイヤフォンでしょうか。
SONYのラインアップではハイブリッド型のエントリー機種に当たる、XBA-N1も非常に高い評価になっています。
実はハイレゾ対応機種はない?Shureのイヤフォン事情
実のところShure製のイヤフォンにはハイレゾ対応ロゴを取得した製品がないと思います。
ハイエンドの複数のバランスド・アーマチュア型ドライバーを搭載した機種でも、周波数範囲はほぼ人間の可聴帯域に留まる感じです。
Shureでは今のところはまだ、ハイレゾでの20kHz以上の音まで対応可能な部分をどう扱うか、表だっては動いていないようです。
ただ、ハイレゾ音源の良さは音域の広さだけではありません。
もしかしたらより重要なのは、可聴帯域の音も非常に滑らかに丁寧に描ききれる部分です。
そういった意味では耳に普通に聞こえる範囲の音をしっかりと再現可能なイヤフォンは、それだけでハイレゾ音源に適した特性がある、と考えても大丈夫です。
その部分をしっかり作り込んでいるであろうShureのイヤフォンも、もちろんハイレゾ音源のポテンシャルをしっかりと引き出してくれるでしょう。
まとめ
- イヤフォンでは「ハイレゾ対応ロゴ」の認定基準は比較的曖昧
- iPhoneでお手軽にハイレゾ音源を聴くならLightning直結型イヤフォンがおすすめ
- Bluetoothイヤフォンでハイレゾ対応ロゴ取得機種はなし
- 音質面でハイレゾの良さを引き出せるBluetoothイヤフォンは少しずつ登場
- SONYのハイレゾ対応イヤフォン入門機としてはMDR-EX750あたりがおすすめ
- Shure製イヤフォンはハイレゾ対応ロゴこそないものの、もちろんハイレゾの良さを引き出せる性能あり
ヘッドフォンには直接デジタル駆動可能な製品が登場して、ハイレゾ対応ロゴの意味が厳密に適用される機種も現れました。
ですが、一般的にアナログで動いているイヤフォンやヘッドフォンでは、デジタル動作する部分のある機種よりもやや曖昧な定義があてはめられます。
デジタル機器とは異なりイヤフォンではスペック上の周波数範囲の上限が20kHzとなっていても、それ以上の音が全く出ないわけではありません。
また、ハイレゾ音源の良さは音域が広いことだけではありません。
「ハイレゾ対応ロゴ」があることで、最低限の音質面のレベルはクリアできます。
ですがそれだけにこだわる必要もないのが、イヤフォンやヘッドフォンの選び方になります。
最終的な判断は、やはりユーザーの耳次第、ということになりますね。
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