ハイレゾでの音楽配信に関する情報をひとまとめ!
ハイレゾでの音楽配信もかなり市民権を得てきたようです。
日本の大手サイトの楽曲の売り上げデータを見る限り、ハイレゾ版の音楽の売り上げは毎年順調に、かつ、かなり急速に伸びてきています。
音にこだわりを持つ人の間ではハイレゾの音楽の良さがしっかりと浸透して行っている表れかもしれません。
今回はそんなハイレゾ版の音楽の入手法などに関して、以下の観点でまとめていきます。
- ハイレゾ版の音楽の購入方法
- ハイレゾ版音楽の配信サイトに関して
- ハイレゾ版音楽の容量に関するおはなし
- ハイレゾ版音楽のおすすめジャンルは?
- ハイレゾの音楽、無料サンプルの提供元情報
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ハイレゾ音源版の音楽の購入・ダウンロードのやり方って?
SACDやDVDオーディオ、音声をハイレゾ収録したBlurayディスクなど、実体のあるハイレゾ音源のメディアも存在します。
ですが、楽曲数の面でまだまだ数が少なく、現在ハイレゾ音源を入手するための主な手段は、音楽配信サービスからのダウンロード販売になります。
ダウンロード販売サービスからのハイレゾ音源の購入は、電子書籍などの購入とほぼ同じ手順と考えて良いでしょう。
曲ごとまたはアルバム単位などのまとめ買いでも、曲ごとの買い切りのパターンになります。
ネットでのビデオや映画のレンタルのような視聴時間に制限のあるデータではなく、一度購入すればずっと聞き続けることが出来る音源データを入手できます。
e-onkyo、moraなど、音楽のダウンロード販売を行なっているサービスのWebサイトで、欲しい曲を「カート」にいれ支払いの手続きを行なうだけです。
Amazonなどで日用品を購入するのと同じ手順でもありますね。
最後に音源データのダウンロードの一手間が入るだけで、通常のネット通販の利用と基本的に同じ手順で購入を済ませることが出来ます。
むしろ「配送」のタイムラグがなく、その場ですぐにデータを入手できるという意味では、より便利な入手経路と言えるかもしれません。
支払い方法はサービスによってまちまちですが、クレジットカード決済や電子マネー、携帯電話の大手キャリアのキャリア決済などが利用できます。
いくつかのサービスでは独自の電子マネーに近い概念の「ポイント通帳」的なサービスを行なってくれていますので、そちらにポイントをチャージしておくことでより手軽に楽曲の購入も出来るようになっています。
他のサービスとの間のポイントの変換を行える所では、ポイント通帳がとても便利に使えます。
ちなみにmoraでもポイント通帳のサービスが始まっています。
moraではコンビニなどで購入できるミュージックカードが提供されていましたが、ハイレゾ音源のアルバムはCDとは違ってアルバムの価格に結構なばらつきがあります。
このため1アルバム購入分として使われるミュージックカードだとポイントに無駄がでることがあったのですが、ポイント通帳へのサービス切り替えでそういった無駄が出なくなりました。
ハイレゾ版の音楽の配信サイトいろいろ
日本でのハイレゾ音源での音楽配信サイトの老舗と言えば、e-onkyo、と言うことになると思います。
他の音楽配信サービスとは異なりハイレゾ音源のみで勝負するサービスです。
最近の新しい数字の発表はないのですが、サービス開始以来ずっとハイレゾ音源の楽曲数ではトップを走り続けてきました。
MQAや32bit整数形式のPCMデータへの対応の速さなど、新しいチャレンジにも積極的に乗り出すサービスです。
moraはソニー系の音楽配信サービスで、音楽管理アプリではMediaGoやx-アプリなど、ソニー系のソフトとの相性の良いサービスになっています。
ハイレゾ音源の楽曲数では、e-onkyoに次ぐ2位のポジションをずっとキープしてきました。
ただ、moraではハイレゾ以外のロスあり圧縮の音源をAAC形式で提供しており、サービス全体の楽曲数としては日本のダウンロード配信型の音楽配信サービスとしては最大数になっていると思います。
OTOTOYはハイレゾ音源の楽曲数競争には参加せず、独自の運営方針を続けているサービスです。
アルバムなどの取りそろえも上記の2社とはかなり方向性が異なる、独自方針をとっています。
インディーズレーベルなどに強いのが特徴でしょうか。
mysoundはハイレゾ音源の配信サービスに比較的最近参入した、ヤマハが運営を行なうサイトです。
まだ配信する楽曲数の面では先行するサービスにかないませんが、独特の会員向けサービスで特徴を出しています。
毎月定額の料金を支払って、もらえるポイントの中で楽曲の購入が出来る会員向けサービスが特徴的な部分でしょうか。
毎月定額、とは言っても音楽聴き放題サービスでないところには注意が必要かもしれません。
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ハイレゾ版の音楽のデータの容量に注意
ハイレゾ音源データは情報量が豊富な分が丸々データ容量に響いていますので、扱いには若干気をつけなければいけないケースも出てきます。
FLACなどでは圧縮もかけてはいますが、MP3やAAC形式とは異なり元のデータを100%全て保持できる「ロス無し圧縮」の仕組みを使っています。
このため圧縮率は控えめです。
1曲数百MBといったデータ量になる楽曲はザラにあります。
アルバム単位ではギガバイト単位のデータ量になります。
スマートフォンやポータブルプレイヤーにハイレゾ音源の楽曲を登録する際には、ストレージの空き容量に注意が必要です。
一般には、大容量のマイクロSDカードなどの併用が必須となるでしょう。
また、楽曲を購入してダウンロードを行なう際には、可能であれば光回線などの固定回線を利用したいところです。
スマートフォンで曲の購入を行なう場合にも、自宅の光回線経由のWi-Fiなどを活用した方が間違いがありません。
楽曲のデータ量が上記の通りかなり大きくなっていますので、携帯回線経由のダウンロードだと、月々のパケットをあっという間に食い潰します。
まさに「ギガが減る」状態になりますから要注意です。
場合によっては直近数日間での通信データ量制限に引っかかって、厳しい通信速度制限を受ける可能性もありますので、ご注意ください。
ハイレゾ版の音楽のおすすめジャンル
基本的には、しっかりした音作り(マスタリング)を行なってある楽曲ならば、どんな曲でもハイレゾの恩恵を受けることは出来ます。
ただ、著者が聴いた楽曲の中でハイレゾ「らしさ」が分かりやすいのは、ピアノソロ、ボーカル自体にエフェクトをかけていないボーカル曲でしょうか。
録音のよいボーカル曲であれば、歌い手の息づかいもしっかりと伝わってきます。
またホール収録のオーケストラ演奏なども面白いと思います。
単なる演奏の音だけではなく、ホールの響き、楽器同士のハーモニクス、会場の空気感なども伝わりやすくなっていると思います。
ハイレゾの音楽、無料サンプルの提供元
ハイレゾ音源番の音楽をまずはお試ししてみたいという場合に役立つのが、各サービスで行なってくれている無料サンプル音源の提供です。
e-onkyoとmoraのサンプル音源のページを取り上げておきます。
e-onkyoはこちら
http://www.e-onkyo.com/music/album/sample02/
moraはこちら
http://mora.jp/topics/osusume/hires-free/
moraはかなりサンプル音源の数が増えていますね。
また、サンプル音源の楽曲数と音源のタイプのバリエーションの観点では、海外レーベルの2Lのサンプルページが今でも最強だと思います。
PCM形式で多様なサンプリングレート、同じ音源でDSD形式やMQA形式での提供も行なってくれています。
2Lのサンプル音源のページはこちらです。
http://www.2l.no/hires/
『ハイレゾ音源の無料サンプルダウンロード先一覧』の記事で、ハイレゾ音源のサンプルを無償でダウンロードできるサイトをまとめています。
まとめ
- ハイレゾ音源を購入する手順は電子書籍購入とだいたい同じイメージ
- 日本でのハイレゾ音源販売サービスは現在4社が提供
- ハイレゾ音源購入・ダウンロードの際にはデータの容量に注意。固定回線利用がおすすめ
- ハイレゾ版音楽のおすすめジャンルは「らしさ」が分かりやすいボーカル曲、ピアノソロ
- 最初は無料のサンプル音源でのお試しも
ハイレゾ音源の入手に関してまとめるとこのような形になると思います。
e-onkyo、moraはジャンルにこだわりなく新譜のハイレゾでの配信に積極的で、JPOP、アニソンなどもCDと同時にハイレゾで販売開始されるケースが増えました。
結果、楽曲数も順調に数を伸ばしている形です。
今は基本的に楽曲収録の際のマスター音源自体がハイレゾ化されているはずですから、今後はハイレゾ音源の形で世に出る楽曲がさらに増える余地がある、といえると思います。
より音にこだわりたいユーザーの選択肢が増えることは素直に歓迎したいですね。
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