ハイレゾ関連のランキングを楽曲の配信状況などからひとまとめ!
2017年上期のハイレゾ楽曲の売れ行きランキング、ハイレゾ対応機材の価格.comでの人気ランキングをまとめてみました。
楽曲ではe-onkyoとmoraの間に結構な差があり、moraでは総合ランキングとの間にちょっと面白い関係がありますした。
また、ハイレゾ対応機材ではウォークマンの強さが見える結果が出ています。
以下のような観点からランキングにまつわる状況をもう少し詳しく見ていきます。
- ハイレゾ音源の売り上げランキング、mora版
- ハイレゾ音源の売り上げランキング、e-nkyo版
- ハイレゾ対応ウォークマンのランキング
- ハイレゾ対応ポータブルプレイヤーのランキング
- ハイレゾ対応イヤフォンのランキング
- ハイレゾ対応ミニコンポのランキング
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ハイレゾ音源の配信状況ランキング2017年上期版
ハイレゾ音源版のダウンロード数ランキングをmoraとe-onkyoから見てみましょう。
moraでは通常音源込みの総合ランキングとは微妙に異なる結果が出ているのが面白いところです。
また、moraとe-onkyoとでも順位が全く異なっています。
mora
moraの2017年上期のハイレゾシングルのランキング1位は、大ヒット映画「君の名は」のRADWIMPS『前前前世』でした。
2位はLiSAの『Catch the Moment』、3位は「小林さんちのメイドラゴン」OPテーマ曲のfhana『青空のラプソディ』。
アルバムでは1位が宇多田ヒカルの『Fantome』、2位はONE OK ROCKの『Ambitions』、3位にはワルキューレの『「マクロスΔ」レアトラック集 ワルキューレがとまらない』がランクインしています。
シングルの総合1位では星野 源の『恋』が、アルバム総合ではMr.Childrenの『Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』 、『Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』 がワンツーフィニッシュを飾っています。
実は、これらのタイトルは通常音源のみでハイレゾでの配信が行なわれていません。
この部分がハイレゾランキングとの相違に現れたようです。
古いマスター音源ではハイレゾ化の意味がないケースもあり得ますが、この2アーティストの楽曲がハイレゾ化されていないというのはちょっと意外です。
ただそんな中でも、「前前前世」は総合シングルランキングで2位に食い込む強さを見せていますね。
e-onkyo
e-onkyoはランキングの状況がかなり異なっていて、アルバムの1位は『HD Jazz Volume 1』、2位はBill Evansの『Live at Art d’Lugoff’s Top of the Gate』、3位は『ハイレゾクラシック the First Selection (eilex HD Remaster version)』となっています。
1位、3位は複数のアーティストの曲をまとめたタイプのハイレゾ音源紹介・入門用のアルバム、といった趣になっている感じです。
その他の上位もかなり渋めと言っても良いタイトル揃いですが、7位に「響け!ユーフォニアム2」のサウンドトラック、8位にワルキューレのマクロスΔのアルバムがあり、9位の宇多田ヒカルのFantomeを抑えているところがちょっとユニークかもしれません。
シングルランキングは上位をIDOLM@STER関連が総なめ状態になっています。
ハイレゾ対応ウォークマンの人気ランキング
価格.comでの2017年秋段階の人気ランキングを見てみると、ハイレゾ対応ウォークマンでは新メインストリーム機となるNW-ZX300がトップに立っています。
まだレビュー件数は少ないものの、評価も非常に高くなっていますね。
2位は価格の下がった、先代のエントリー機NW-A35
A40シリーズでかなりの音質アップが図られていますが、最安18,000円程度でソニーのハイレゾ対応DAPが購入できるのはインパクトがあるようです。
3位はこちらも新機種のNW-A45
イヤフォンレス、内蔵ストレージの容量も一番小さなモデルが一番人気、というあたり、「分かった人」がある程度購入層になっていそうです。
ハイレゾ対応ポータブルプレイヤーの人気ランキング
全ハイレゾ対応ポータブルプレイヤーを通してのランキングを見てみると、1位はやはりウォークマンのNW-ZX300
2位には先ほど同様にウォークマンのNW-A35がランクインしています。
3位にはONKYO rubato DP-S1がつけていますね。
DP-S1はかなり実売価格が下がってきていますので、値頃感が出てきているのかもしれません。
価格.comの情報では非ハイレゾのDAPまで含めても、上位のランクにほぼ変動がありません。
4位に第6世代のiPod Touchが入ってくるのみ。
ポータブルプレイヤーの世界ではハイレゾ対応製品に人気が集まっているようです。
また、一般的にはやはりウォークマンの知名度がダントツ、ということを示す結果と言えそうです。
ハイレゾ対応イヤフォンの人気ランキング
ハイレゾ対応イヤフォンでは、ソニーのネックバンド型BluetoothイヤフォンでもあるSONY WI-1000Xがトップになっています。
事前予約で大変な人気を博し、予約をしていても発売日に届かないユーザーがいるとの告知も行なわれていますが、実際に高い人気を集めているようです。
ネックバンド型イヤフォンとしてはハイエンドに近い価格の製品ですが、逆にそういったこだわりが受け入れられたのかもしれません。
2位はONKYOの有線カナル型イヤフォンのONKYO E700M
3位はSONY h.ear in Wireless MDR-EX750BT
こちらも基本はBluetooth接続のネックバンド型イヤフォンですが、専用ケーブルで有線接続することで真のハイレゾ対応となる機種です。
ハイレゾ対応ミニコンポの人気ランキング
価格.comでハイレゾ対応コンポのジャンルでランキングを検索すると、1位と3位に来る製品にはスピーカーがセットされていないレシーバーがヒットします。
これをミニコンポ扱いするかはちょっと微妙かもしれませんが、そのまま掲載します。
1位はONKYOのネットワークレシーバーCR-N765です。
DACに旭化成エレクトロニクスのAK4490を搭載してDSD 5.6MHzのネイティブ再生も可能にしつつ、手ごろな価格が実現されています。
2位はやはりONKYOの製品でスピーカーもセットになった、X-NFR7TXです。
3位にはパイオニアのネットワークCDレシーバーXC-HM86がランクインしています。
まとめ
- ハイレゾ楽曲のランキング、moraでは前前前世強し
- e-onkyoではアルバムは渋めのランキング上位。シングルはIDOLM@STER絶好調
- ウォークマンでは事前レビュー通りZX300強し
- ポータブルプレイヤー全般でもウォークマンの知名度が圧倒的
- イヤフォンジャンルではソニーの新製品が事前の人気通りの強さ
- ミニコンポではONKYOのハイC/P機に人気
ハイレゾ関連のランキング情報を集めてみると、以上のような形になります。
楽曲では意外なアーティストがハイレゾ音源でのリリースを行なっていなかったりと、ちょっと面白い傾向も見えます。
ポータブルプレイヤーではハイレゾ云々にかかわらずウォークマンの知名度がやはり圧倒的、と言うところが見えてきます。
今後は他社のポータブルオーディオ製品ではなく、スマートフォンがウォークマンのライバルなのかもしれません。
イヤフォンジャンルではちょうどソニーの力の入った製品リリースのタイミングとかぶったためか、事前の評判通りのランキングとなっています。
ミニコンポジャンルではかつての「ハイコンポ」的な製品が薄くなっているせいか、コストパフォーマンス重視の製品に人気があるようです。
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