ハイレゾ音源サイト!うまく使い分けて上手に楽しもう!
現在、ハイレゾ音源のデータを入手するには、ほぼ完全にネット上の色々なサイトを利用するしかない、というのが現状です。
DSD形式のデータを収録しているSACDや、音声をハイレゾで収録したBlu-rayディスクもありますが、どちらもタイトル数はあまり多くありません。また、どちらも再生環境はある程度限定されてしまいます。
こういった事情がありますので、手軽にハイレゾ音源と付き合って行くには、どうしてもネットのサービスとネットに楽にアクセスできる機材のお世話にならざるを得ないのが現状だと思います。
この辺りの事情も含め、今回はハイレゾ音源データの配信元、ハイレゾ音源を扱うサイトの情報を以下のような形でまとめます。
- 無料ダウンロード可能なサイトでハイレゾ音源のお試し
- クラシックに強いハイレゾ音源販売サイト
- アニソンに強いハイレゾ音源販売サイト
- ハイレゾ音源の聞き分けに適したサイト
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ハイレゾ音源のお試しに。無料ダウンロード可能なサイト一覧
日本ではハイレゾ音源のプロモーションを積極的に行なっているメーカー、音楽ダウンロード販売サイトが、無料でお試し可能なハイレゾ音源のサンプルを提供してくれています。
音源のダウンロード販売サイトでは、大手のmoraとe-onkyoが対応してくれています。
moraのほうは比較的最近サンプル曲の内容を更新してくれたようで、初音ミクをフィーチャーした楽曲もあります。
moraの無料サンプルのダウンロードはこちらのページから可能です。
http://mora.jp/etc/highreso
こちらのページではハイレゾに関する情報を簡単にまとめてくれてもいます。ハイレゾ音源の聴き方など、入門用にもいいページになっています。
e-onkyoでもハイレゾとはなんぞや、というところから、ハイレゾを始めるときに役立つ情報をまとめたページがあり、そのページの下の方に無料サンプルをダウンロードできるリンクがあります。
http://www.e-onkyo.com/about/
公開されている曲は1曲だけでe-onkyoのユーザー登録が必要になりますが、ハイレゾらしさを堪能しやすいクラシックの楽曲を提供してくれています。
ソニーもハイレゾウォークマン向け、と言う形で無料サンプル音源のページを公開してくれています。特にウォークマンユーザーでなくても利用可能になっています。
http://helpguide.sony.net/high-res/sample1/v1/ja/
FLAC形式で作られていますので、FLACに対応する機材であれば再生が可能なはずです。それぞれの楽曲の「聴きどころ」が詳しく書いてあるのが面白いページです。
検索すればもっと色々なサイトが見つかるはずですが、まずは安心度の高い日本の大手のサイトのサンプル音源から試してみるのが良いでしょう。
ハイレゾ音源販売サイトでクラシックに強いところは?
ハイレゾ音源の販売サイトで他のところとはちょっと違う独自路線を行く形の「HQM STORE」が、クラシックの音源の販売においては面白い存在になっているかもしれません。
http://www01.hqm-store.com/showwindows/index.php(サイトにアクセスできません。)
KS-1HQMをはじめとする、超弩級のPC用スピーカーを作っているオーディオ機器メーカークリプトン自らが音源の販売を行なっています。
スピーカーでもすごいこだわりを見せるメーカーですが、音源のクオリティにも強いこだわりを持っているようです。最近はハイレゾジャンルで話題の一つとなっているMQAフォーマットの音源にも力を入れています。
ただ、クラシックに関しても単純に楽曲数の面では、より大手のmoraやe-onkyoには一歩譲る形になっていると思います。
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ハイレゾ音源販売サイトでアニソンに強いところは?
アニソンのハイレゾ音源への対応の早さでは、e-onkyoが強さを見せている印象があります。人気のラブライブの音源への対応もとても早かったと思います。
新ハイレゾフォーマットのMQA形式でもアニソンの配信が始まっています。
MQA形式は対応機材が必要にはなりますが、ハイレゾ音源らしいクオリティを実現しつつ、音源データのサイズを大きく圧縮可能なフォーマットとしても注目を集めています。
ただ、アニソンのトータルの楽曲数、という点で行くと、恐らく大手の配信サイト間での差はあまりなくなっていると思います。
MQA形式にこだわる、といったことがなければ、moraでもほとんど同じ楽曲を見つけられると思います。
ハイレゾ音源の聞き分けが試せるサイトはどこ?
ハイレゾ音源のフォーマットにもバリエーションが増えてきました。FLACやWAVなどのリニアPCM系や、1bitオーディオのDSD、新フォーマットのMQAも登場しています。
そんな音源のフォーマットごとの音の聞き分けが可能なデータを、無償で配信してくれているサイトもあります。
海外のサイトではありますがこの手のサイトとしては有名どころかもしれません。「2L」という音楽レーベルの会社ではないかと思います。
同じ音源を複数のサンプリングレート、フォーマットでデジタル化したものを公開してくれています。PCMも複数サンプリングレート、DSD形式もサンプリング周波数が異なる複数のデータを作ってくれています。
CDクオリティのPCM形式もありますので、サンプリングの違いによる音質の変化を確認するには最適なサイトだと思います。
まとめ
- ハイレゾ音源の最初の一歩は無料ダウンロード曲を提供してくれているサイトから
- クラシックのハイレゾ音源ではHQM STOREがユニークな存在
- アニソンへの対応はe-onkyoが積極的
- アニソンの楽曲数ではmoraも大差なし
- ハイレゾ音源の種類ごとの聞き分けデータは「2L」が超強力
ハイレゾ音源の楽曲のデータに関するサイトの情報としては、大まかにはこんな感じでしょうか。実際には無料お試し曲などを公開しているサイトはもっともっと数があると思います。
色々なサイトを上手に活用してハイレゾ音源を楽しみましょう。
e-onkyoやmoraなどでは、実際にハイレゾ音源も売れ行きを順調に伸ばしているようですが、JVCビクター系列の「VICTOR STUDIO HD-Music.」が2017年5月いっぱいでサービスを停止するとのニュースもありました。
うまく時流に乗れたところと乗りきれなかった運営とで、このジャンルでも遂に淘汰が始まったのかもしれません。
今販売されているハイレゾ音源などの楽曲は基本全てDRMフリーの状態になっていますので、購入した楽曲の再生に関しては何も心配する必要はないはずです。
このような事象も、ハイレゾ音源の市場が本格的に動き始め、競争原理が働くようになり始めたことの証なのかもしれません。
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