ハイレゾ音源は高い!今後安くなる可能性は?
今の販売の状況では、ハイレゾ音源には通常のCDクオリティなどの音源に比べると、高めの値段が付けられる形になっています。
これにはいくつかの理由があります。
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マスター音源に高品質が求められる
ハイレゾ音源がハイレゾらしい高音質を実現するためには、元になるマスター音源自体が高音質で収録されている必要があります。
マスター音源のクオリティが低ければ、ハイレゾ化する意味が薄れてしまいます。
このため、収録を今まで以上に気を遣って、機材にもハイレゾに負けない音を録れるだけの性能のものを準備するなど、マスター音源の製作により手間がかかるようになるということが一つの理由です。
ファイルのサイズの大きさ
こちらは最近のコンピュータ関連の事情からすると若干弱いですが、ハイレゾ音源ではどうしてもファイルのサイズがふくらんでしまうことがあります。
FLACといった可逆圧縮のかかる形式であっても、CDクオリティの音源の数倍、MP3などの非可逆圧縮の音源と比べれば、10倍以上、数十倍にもなるほどのサイズがあります。
このため、保存しておくためのディスクはもちろんですが、ダウンロード販売では客がダウンロードしきるための時間が余分にかかるようになります。
このため結果的に販売サイトのネットワークの使用率が上がりますので、多くの顧客が快適に利用できるようにするためには、より高速なネットワークを準備するなどの備えも必要になります。
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販売戦略上の理由
今のハイレゾ音源の事情としては、恐らくこれが一番大きいと思います。
CDクオリティの音源に対してプレミア価格を付けて販売している、というのが一番の理由でしょう。
販売する側からすれば、高音質という付加価値があるのだから、と、ハイレゾ音源には高い値段を付けているのだと思います。
今後
今後、ハイレゾ音源の売れ行きが順調に伸びていけば、CDクオリティの音源との価格差は徐々に小さくなっていくのではないかと思います。
ただ、同価格で販売されることはないだろうとも思います。
ハイレゾ音源がダウンロード販売の音楽の主流になることがあれば、今度はハイレゾ音源の価格が標準となって、それよりも音質の劣る音源はより低価格で販売されるという形が出来るかもしれません。
CDクオリティの楽曲の価格は、実際に存在するCDの価格によって決められている部分もあります。
町のレコード店でCDの媒体を買って音楽を聴くのが主流、という音楽の流通の形に変化が表れるようになると、ダウンロード販売の楽曲の価格にも変化が起こるのかもしれません。
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