ハイレゾ音源など、各種音源のデータ容量はいくらになる?
ハイレゾ音源ではCDなどのクオリティの音源よりもファイルの大きさがずっと大きくなります。
少しでもファイルを小さくするために、圧縮を行うファイル形式もありますが、せっかくのハイレゾの良さを活かすためにMP3のような音質を落とす形での圧縮は行いません。
このため圧縮できる率にも限界があります。
データの大きさの目安を以下にまとめてみます。
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CD
CDでは、音を16bitで表しそれを1秒間に44,100回繰り返し測定していますので、計算でデータ量を簡単に求めることが出来ます。
1秒間当たりのデータ量は、(16 x 44,1000 / 8)バイトがステレオ音声の片方の音のデータ量となります。
これが左右2チャンネル分ありますので、CDの音質の音のデータ量はこの2倍で約172Kバイト(1Kバイト=1024バイト)になります。
例えば4分間の楽曲だと、約40MBということになります。
MP3
MP3では音楽データのビットレート(1秒当たりのビット数)が必ずどこかに記されていると思います。
その数字からファイルの大きさを計算できます。
192Kbpsとあれば、1秒あたり192Kビット、という意味です。
1バイトは8ビットですので、192KbpsのMP3ファイルは1秒当たり24Kバイトのファイルの大きさと言うことです。
こちらも4分の楽曲で計算してみると、約5.6Mバイトということになります。
CD音質の音源データの1/7程度に圧縮できていることになります。
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ハイレゾ音源
まず、24bit/96kHzでサンプリングしたハイレゾ音源の生のデータで計算してみます。
24 x 96000 / 8で1チャンネル分のデータ量で、ステレオ音声だとこの2倍、1秒あたり約562Kバイトということになります。
CDの3倍以上のファイルの容量があることが分かります。
そしてこのサイズの差が、そのまま音の情報量の差と言うことになります。
ちなみに4分間の楽曲では、約132Mバイトにもなります。
このままではサイズが大きすぎますので、FLACなどと言ったハイレゾ音源で用いられるファイルの形式では、やはりデータの圧縮を行っています。
ですがFLAC形式で使われる圧縮方式はMP3のものとは異なり、音のデータを損なうことがありません。
圧縮したデータを展開すると、圧縮前のデータに完全に戻ります。
このような圧縮方式を「可逆圧縮」と呼びます。
ハイレゾ音源の音の良さをそのまま活かすために、ハイレゾ音源では必ずこういった方式の圧縮が行われています。
MP3とは異なり可逆圧縮方式では、圧縮した後のファイルの大きさは一定にはなりません。
圧縮前の音源のデータの内容によって、どれだけ圧縮できるかが変化するためです。
このため同じ時間の楽曲であっても、曲が違うとファイルの大きさも異なります。
FLAC形式での圧縮率は60~80%程度となることが多くなっています。
つまり、24bit/96kHzでサンプリングした4分間の楽曲が、約80Mバイト~約106Mバイト程度になる、ということになります。
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