ハイレゾ音源をiPhone6で聞くには?必要なアプリや方法をご紹介!
ハイレゾをまずはお手元のiPhone6で始めてみたい方もたくさんいらっしゃると思います。
iPhoneをはじめとするスマートフォンは非常に汎用性の高いガジェットです。
ですので、本体だけでは対応できないような用途もアプリと周辺機器の追加で、大抵なんとかなってしまいます。
ハイレゾ音源への対応も同じようなイメージで、iPhone6にいくつかのオプションを加えることで、ハイレゾ本来の音質での再生が出来るようになります。
今回はiPhone6でハイレゾ入門をはたしたい方向けの情報をまとめます。
- iPhone6でハイレゾ音源を本来の音質で聴くには
- iPhone6は本来ハイレゾ非対応
- iPhone6でハイレゾ音源を聞くためのアプリ3種
- ハイレゾ音源を聴くためにiPhone6に組み合わせる周辺機器
を、順番に説明していきます。
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iPhone6でハイレゾ音源を本来の音質で聴く方法の概略
iPhone6でハイレゾ音源を本来のハイレゾらしい音質で聴くためには、最低2つのオプションを導入する必要があります。
まず一つは前の節で書きましたとおり、ハイレゾ音源の再生に対応するアプリです。
いくつかのオーディオ機器メーカーがApp Storeで対応アプリを配信しています。
どれも有償または、ハイレゾ音源をハイレゾの音質で聴くためにはアプリ内課金が必要になるアプリです。
つまり、iPhone6でハイレゾ音源を聴くためには、今のところ有償アプリを買う必要がある、ということになります。
もう一つの要素は、ハイレゾ対応のDACを内蔵したヘッドフォンアンプやイヤフォンになります。
iPhone6では、音源データをデジタルデータのままLightningコネクタから出力する機能があります。
これを利用する形で、Lightningコネクタに直結するタイプのDACやポータブルアンプ、イヤフォンが販売されています。
Lightningコネクタにつなぐタイプのイヤフォンもハイレゾ対応であれば、イヤフォン側がハイレゾ対応のDACとヘッドフォンアンプを内蔵する製品構成になっています。
また、USBカメラアダプタを使ってUSB端子を引き出し、そこにUSB DAC内蔵のポータブルアンプを接続する方法もあります。
これら2つの要素に関して、後ろの節でより詳しく見ていきます。
iPhone6は本体のみではハイレゾ非対応
さて、iPhone6でハイレゾ音源を本来の音質で聴くためには、追加のオプションが必要と書きました。
なぜそういった事情になるのかを先に説明しておきますね。
この節の見出しの通り、最新のiPhone7も含めiPhoneシリーズやiPadなどのiOS機器は、本体のみではハイレゾ音源に対応していません。
標準搭載のミュージックプレイヤーでは、ハイレゾ音源の標準形式ともいえるFLACの再生も出来ません。
このためハイレゾ音源に対応する音楽再生用アプリが必要になります。
また、ハイレゾ対応の音楽再生アプリを導入しても、iPhone6本体での再生ではハイレゾ本来の音質での再生は行えません。
ハイレゾ音源データのFLACファイルを再生しても、CDと同レベルの音質での再生になります。
こういった事情がありますので対応アプリと周辺機器、2つの要素の追加が必要になるわけです。
以下、それら2つのオプションをより詳しく説明していきます。
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iPhone6でハイレゾ音源を聴くためのアプリ
iPhone6でハイレゾ音源を聴くためのアプリの、メジャーどころと思われるものを3つご紹介します。
いずれもiPhone向けにもオーディオ機器を作っているメーカーが開発して販売を行っています。
NePLAYER
NePLAYERはLightningコネクタ直結タイプのイヤフォンやDACを製造・販売している、ラディウスが配信している音楽再生用アプリです。
このアプリは最初からハイレゾ本来の音質での再生をサポートします。
その代わり最初から1,080円払って利用権を購入、インストールする必要があります。
PCM形式は32bit/384kHzまでのサンプリングレートに対応。
DSD形式は11.2MHzまで対応します。
また、当然と言えば当然ですが、ラディウス製のLightning直結型のイヤフォンのリモコンと連動する機能を持っています。
HF Player
ONKYOの配信している音楽再生アプリがHF Playaerです。
ハイレゾ音源非対応の形であれば無償利用も出来ます。
ただやはりこのアプリが本領を発揮するのは、1,200円のアプリ内課金でハイレゾ対応機能を有効化した状態です。
11.2MHzまでのDSD形式のファイルをPCM変換しながら再生することも出来ます。
またPCM形式も最高24bit/192kHzまで対応できます。
アプリ側でCDクオリティの音源データを、ハイレゾ相当のサンプリングレートにアップサンプリングして再生する機能も持っています。
また、最大16,384バンドという膨大な数のイコライザー機能も搭載します。
iAudioGate
シンセサイザーでも有名なあのKORGの配信するハイレゾ対応音楽アプリがiAudioGateです。
こちらは最初から有償なソフトで、App Storeでは1,080円で販売されています。
24bit/192kHzまでのFLAC形式に対応し、DSD形式は11.2MHzまでの対応になります。
DSD形式をPCM形式に変換しながらの再生の他に、DSD対応のDACを使用してのネイティブ再生も可能なアプリになっています。
ちょっと面白いところでは、Apple Watchからのリモートコントロールにも対応しています。
iPhone6でハイレゾ音源を聴くのに必要なアンプ、DAC
iPhone6でハイレゾ音源を本来の音質で聴くために必要なもう一つの鍵が、ハイレゾ対応のDACを内蔵した周辺機器です。
DACはDigital to Analog Converterの頭文字を取った機器です。
コンピュータで扱うのに便利なデジタル信号をアナログ信号に変換する機材です。
オーディオでは、デジタルな音源のデータからスピーカーやイヤフォンを鳴らすためのアナログ信号を作り出す機材のことを言います。
iPhone6の中にもDACは入っていますが、CDレベルの音質までにしか対応しないものになっています。
このDACとしてハイレゾ音源対応の性能を持つものを搭載した機器を接続することで、iPhone6でもハイレゾ音源本来の音での再生が出来るようになります。
iPhone6でハイレゾ本来の音質での再生を行うにはいくつものパターンがありますが、代表的なものはこんな形でしょうか。
Lightningコネクタ直結型イヤフォン
ラディウスのHP-NHL11など、Lightningコネクタに直結できるタイプのイヤフォンです。
中身にはしっかりとハイレゾ対応のDACとヘッドフォンアンプが入っています。
Lightningコネクタ直結型のDAC
ラディウスのAL-LCH81やエレコムのLHP-C192HRなど、Lightningコネクタに直接接続するタイプのDACです。
実際にはDACの他に、ヘッドフォンを動かせるところまで信号を増幅するヘッドフォンアンプも入っています。
ですがDAC自身を動かすバッテリーを搭載していない機器は、ポータブルアンプではなくDACと呼ばれることが多いようです。
USB DAC内蔵ポータブルアンプ
USBカメラアダプタを使ってUSB端子を引き出し、そこにUSB DAC内蔵ポータブルアンプをつなぎます。
ポータブルアンプの世界はソニーのPHA-1Aなど、たくさんの優秀な製品がひしめき合う激戦地でもあります。
ポータブルアンプと呼ばれている製品は、自分自身を動かすためのバッテリーを内蔵しています。
このため、音楽再生時にiPhone6側のバッテリーを必要以上に消費することがありません。
ただし、そのバッテリー分ポタアン側が重くなります。
まとめ
- iPhone6単体ではハイレゾ本来の音質で音楽は聴けない
- iPhone6でハイレゾ音源本来の音質を出すには、対応アプリと周辺機器が必要
- iPhone6向けのハイレゾ対応音楽再生アプリには、NePLAYER、HF Player、iAudioGateなどがある
- 組み合わせる周辺機器には、Lightning直結型イヤフォン、ハイレゾ対応のDAC、ポタアンなどがある
最近のスマホ本体でハイレゾ音源に対応する機種よりは少し余分な手間がかかりますが、iPhone6でハイレゾ音源を始めるのも手軽なスタート地点の一つです。
対応アプリや対応機器への投資が必要ですが、その分、聴ける音楽のクオリティはぐっと上がることになります。
iPhone7ではイヤフォンジャックが省略されてしまったこともあり、Lightningコネクタ直結型のイヤフォンも注目されているようです。
もっとも手軽にiPhone6でハイレゾを始める方法の一つとしても、お勧めの周辺機器です。
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