利用者層ごとのおすすめハイレゾ音源対応ウォークマン3機種
SONYはハイレゾ音源対応を全社を挙げて積極的に推進していますが、同社のポータブルオーディオのウォークマンもその例に漏れません。
メジャーメーカー製ハイレゾ音源対応プレイヤーの先駆者的役割を果たす形で他社に先駆けて対応機種を発売し、今はすでに二世代目が現行機種となっています。
これら第二世代の機種では、第一世代のハイレゾ対応ウォークマンで残っていた不満点を地道にをつぶしてきています。また待望されていた、デジタルノイズキャンセリング機能とハイレゾ音源再生の両立も実現しました。
ユーザーの層ごとに合ったウォークマン3機種を取り上げて、それぞれの機種を少し詳しく紹介します。
ハイレゾ音源入門者向け NW-A20シリーズ
ハイレゾ音源をとりあえずウォークマンで始めてみよう、という方にはNW-A20が良いと思います。
一気に上位機種のより高音質な本体を買ってしまう手もありますが、まずお試しを、ということであれば、NW-A20シリーズが良いと思います。非常に小型軽量で胸のポケットにも普通に収まる大きさです。
従来機種よりも音質面でのブラッシュアップが図られていて、ハイレゾ音源だけではなく、CDからリッピングした音源データや、ダウンロード販売などで入手した圧縮音源なども、よりいい音で聞くことが出来るようになっています。
また、前のモデルより少々価格が上がっていますが、その分、付属のイヤフォンのグレードが上がっています。付属のイヤフォンとの組み合わせで、ハイレゾ音源再生と高性能なデジタルノイズキャンセリングを両立可能になったのも、A20シリーズのうれしいところと言えるでしょう。
A10シリーズ付属のイヤフォンでは、ハイレゾ音源の良さを活かすには少々心許ない部分があったのですが、A20シリーズ付属のイヤフォンならば、音源の良さに負けない再生が行えるでしょう。
非常にビビッドな色のバリエーション展開があるのもこのモデルの特徴です。付属のイヤフォンは、もちろん本体カラーと同色になります。
本体内蔵のストレージの容量は、16GBから64GBまで。ハイレゾ音源はデータの容量がとても大きくなっていますので、出来れば容量の大きなモデルを選びたいところですが、その分、価格は上がってしまいます。
SONYの直販Webサイトでは、64GBモデルが43,000円+消費税ぐらいの価格になっています。16GBモデルだと28,000円+消費税ぐらい。
A20シリーズもストレージはマイクロSDカードを使って拡張可能です。このため、本体の差額分をSDカードに回して、そちらで容量を確保するという手もあります。
よりいい音が欲しい人向け(NW-ZX100)
ハイレゾ音源の良さが分かっていて出先でもよりいい音に浸りたい人、これからずっとハイレゾ音源とつきあっていくことが分かっている方は、より上位機種を選んでも良いでしょう。
SONYのハイレゾ対応ウォークマンのミドルレンジに当たるのがNW-ZX100です。
ミドルレンジと言うには少々高いプライスタグがついていますが、今のハイレゾ対応ポータブルオーディオプレイヤーでは、NW-ZX100あたりの価格がメインストリームとなっています。一番、競争の激しい価格帯かもしれません。
前モデルのNW-ZX1よりも一回り小さなサイズを実現していますが、液晶のサイズは小さくなり、タッチパネルの機能は廃されました。操作はA20シリーズのように、物理キーで行う形になります。
またOSもAndroidではなく、ウォークマン専用のものになりました。このため、アプリをインストールして利用するといった使い道には対応していません。音楽再生専用機となったわけです。
音質面では前機種のNW-ZX1よりも確実に良くなっていて、NW-ZX2に迫る部分もあるようです。
内蔵ストレージは128GBの大容量。さらにZX100でもマイクロSDXCカードによる容量の拡張に対応していますので、ハイレゾ音源のデータの大きさにも十分に対応できます。
またZX100では、ユーザが自分で気に入ったヘッドフォンを活用してもらおう、との考えもあってか、イヤフォン、ヘッドフォンは別売りとなっています。もしヘッドフォンを一緒に入手することを考えている方は、その分の予算も手当てする必要があります。
また、SONY製のノイズキャンセリング対応イヤフォンを使えば、ZX100でもハイレゾ音源の再生とノイズキャンセリングの両立が可能です。
本体価格はSONYストアでは、67,000円+消費税ぐらいでの販売になっています。
後悔したくないから最初から最高を、という方向け(NW-ZX2)
ハイレゾ対応のみならず、ウォークマンとしての史上最高音質を実現しているフラッグシップモデルです。
胸のポケットにはするっと入るサイズではありますが、携帯音楽プレイヤーとしては大きく、そして何よりもズッシリとした重さがあります。中身はSONYとしてのオーディオ作りのノウハウが詰め込まれた作りになっています。
音作りの傾向はZX100とは方向性が若干異なるようで、上位機種、下位機種といった位置関係よりも、音の方向性が異なる2機種との理解の方が違いを表しやすいのかもしれません。ZX2のほうがよりHi-Fiオーディオらしい、との評価が多くなっています。
内蔵ストレージは128GB。マイクロSDXCカードでの容量の拡張に対応しています。
ZX2は音質最優先の作りのため、ノイズキャンセリング機能を最初から搭載していません。また、ヘッドフォンもオプションになります。ノイズキャンセリング機能の有無は、ZX100とどちらを選択するかの決め手の一つになるかもしれませんね。
本体価格は、SONYストアでは12万円+消費税ぐらいでの販売です。
他社製品にはもっと高価格でより高音質を指向したハイレゾ対応のポータブルプレイヤーも存在しますが、SONY製品ならではのアフターサービスの安心感は、日本製品だけの特典の一つかもしれません。
備考) 3機種の機能対照表
NW-A20シリーズ | NW-ZX100 | NW-ZX2 | |
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外観 | |
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サイズ | 44.4 x 109.1 x 9.1mm | 54.4 x 120.1 x 15.4mm | 65.1 x 130.4 x 18.5mm |
重量 | 66g | 145g | 235g |
内蔵ストレージ | 16GB~64GB | 128GB | 128GB |
バッテリー持続時間 | 最大50時間 | 最大70時間 | 最大61時間 |
音の傾向 | 元気よく聞かせる音 | Hi-Fi指向は強まるがフラットではなく力強さのある音 | 高解像度で情報量豊か。最もHi-Fiオーディオらしい音 |
その他 | DSD音源未対応 | DSD音源をPCM変換して再生可能 | DSD音源をPCM変換して再生可能 |
ウォークマンも良いですが、とりあえず入門位の感覚でA50シリーズを買うくらいなら同じSONYの出している、ハイレゾ対応のPCM-A10買った方が社会人になってからも最前線で使えるので良いですよ!
音質も結構良くてBluetoothでのワイヤレス再生にも対応してるので便利です。
入門ではお金を節約して社会人になって手に入る給料で入門機飛ばして一気にWM1とかの本格的な音楽専用機を購入するのが聴いたときしっかり感動できていいと思いますね。PCM-A10は仕事で忘れられない会話を録っとくのに使い続けられるので無駄にはなりませんし。