ハイレゾに最も積極的なソニーの対応製品はどんなもの?
今、色々なメーカーの中でハイレゾ対応製品の展開に最も積極的と言えるのは、間違いなくソニーだと思います。さまざまなジャンルの製品で、ハイレゾ対応機を積極的に市場に投入し続けています。
ウォークマンなどでは、ハイレゾ対応機が代を重ねて既に第3世代ぐらいまで出ていると思います。その間きちんとブラッシュアップが続けられ、エントリー機からウルトラハイエンド機までの全方位展開がなされているところがさすがです。
その他のオーディオがかかわる機材でも、順調にハイレゾ対応機が投入され続けている状況です。
今回は、日本での(あるいは世界でも?)ハイレゾの牽引役となっているソニーの、ハイレゾ対応製品の展開状況をチェックしてみます。
- ハイレゾ対応のソニー製イヤフォンの状況
- ハイレゾ対応のソニー製スピーカーの状況
- ハイレゾ対応ウォークマンの状況
- ソニー製のハイレゾ対応スマホの状況
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ハイレゾ対応のソニー製イヤフォンあれこれ
ソニー製のヘッドフォンはある程度のラインより上位となる新しい機種は、基本全てハイレゾ対応となっている形です。
これはインナーイヤータイプ(イヤフォン)、オーバーヘッドタイプのどちらでも同じ状況で、ある程度いい音のするヘッドフォンは全てハイレゾ対応となっていると考えて良いでしょう。
Bluetooth接続のヘッドフォンは従来はハイレゾ対応ロゴを付けていなかった記憶がありますが、今はコーデックにLDACを使えて十分な音のクオリティを実現できているタイプには、ハイレゾ対応ロゴを付け始めているようです。
MDR-1000Xは有線接続が可能でその際には完全なハイレゾ対応と呼べる製品ですが、ワイヤレス接続のみと思われるMDR-EX750BTも今はハイレゾ対応ロゴを取得したようです。
ハイレゾ対応のソニー製スピーカー
ソニーもかつては純オーディオコンポーネントの一つとして、かなり本格的なオーディオ用単体スピーカーなども製造していました。ですが今は、単体スピーカーも存在はするものの、どちらかというとハイレゾ対応のミニコンポと組み合わせるタイプのスピーカーだけを生産していると言えそうです。
あとはコンパクトでセパレートタイプのアンプ付きスピーカーCAS-1や、どちらかというとスマートフォンなどと組み合わて使うタイプのBluetoothスピーカーとしてのイメージが強いパワードスピーカーがあります。
SRS-ZR7などこれらのBluetoothスピーカーはサイズからは想像できないレベルの低音の再生能力も持っていて、従来のBluetooth接続のパワードスピーカーのイメージを超える音質を実現しています。
USB接続などでPCとつないで真のハイレゾ再生も可能ですし、Bluetooth接続でもソニーご自慢のLDACの活用で従来よりも高音質での再生が期待できます。
さらにソニーでは、本来は大画面テレビと組み合わせるシアターシステムであるサウンドバーでもハイレゾ対応を進めています。7.1chサラウンド対応のHT-ST9や、2.1chサウンドのHT-XT3といった上位機種はどれもハイレゾ対応をはたしています。
ハイレゾ対応といったらまずはこれ。ソニーのウォークマン
他のさまざまな機器もどんどんハイレゾ対応する機種が増えていますが、そんな中でもソニーのハイレゾ対応機器と言ったら、まずはやっぱりウォークマンでしょう。
ハイエンド、メインストリーム、エントリーの3系統のラインアップは従来から変わりがありませんが、どの機種も順当にバージョンアップを重ねてきています。その分だけ音のブラッシュアップも続けられてきました。
エントリーのA30シリーズとハイエンドのWM1シリーズでは、ソニーご自慢のオリジナルデジタルアンプS-Master HXが遂に刷新されました。
大幅にパワーアップが図られ、WM1シリーズに搭載されているものでは、DSD音源のネイティブ再生とヘッドフォンなどのバランス接続に対応するようになっています。
また、A30シリーズ搭載のものも、WM1シリーズ搭載のものも、ヘッドフォン/イヤフォンの駆動力が大幅に向上しているのも特徴です。
そういった中、ミドルクラスのNW-ZX100だけが従来のバージョンのS-Master HXを搭載する形になっていますので、次に何らかの動きがあるとしたらこのラインかもしれません。
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ハイレゾ対応製品にはこれも。ソニーのスマホ
ソニーのスマートフォンXperiaシリーズも、もう完全にハイレゾ対応がスペックに入っているのが当然、と言った状況になりました。
最新のXperia XZs、XZ Premiumももう当然のようにハイレゾ対応がうたわれる形です。
従来からスマートフォンとしては音質面もかなり頑張ってきていましたが、XZシリーズではさらに音質面の詰めが進んだようです。
ただ、ONKYOのGRANBEATほどのこだわりを持った作りにはなっていませんので、現在のスマートフォンの音質の枠を大きく飛び出すところまではいっていません。
昔、SO502iWMを使っていた身としては、ウォークマン携帯ならぬ「ウォークマンスマートフォン」の出現をちょっと期待してみたい気もします。
まとめ
- 上級機は基本ハイレゾ対応となるソニーのヘッドフォン
- ピュアオーディオの単体スピーカは少ないけれど、色々なジャンルの製品がハイレゾ対応するソニー製スピーカー
- ソニーのハイレゾ対応製品をフルラインアップでリードするのはやっぱりウォークマン
- Xperiaもハイレゾ対応が当たり前のスペックに。音質面も向上
オーディオ関連製品を持つ全てのメーカーの中で一番率先してハイレゾ対応を進めているのはソニー、と言うイメージが従来からずっと存在していますが、今でもその状況に変わりはないな、ということが改めて確認できたように思います。
ソニー製品で「オーディオ」という要素がかかわる製品では、基本全て上位機種がハイレゾ対応を果たしているイメージの製品展開になっています。
そういったソニーのハイレゾ対応展開をリードするウォークマンでは、ウルトラハイエンドとも言える、30万円を超える製品WM1Zを投入したことに対する市場やユーザーの驚きは、今でも鮮明に記憶に残っていることと思います。
恐らく総合メーカーとしての強みを活かす形で、ウォークマン向けに開発されたデジタルアンプの新S-Master HXが各種製品に今後展開されていく形になるのだと思います。
総合的な家電メーカーとしての強みを上手く発揮する形で、今後もハイレゾ音源関連のリーダーであり続けて欲しいと思います。
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