ハイレゾ再生ソフト、アンドロイド、MacOS、iOSの状況をまとめ!
今現在、ハイレゾ音源を聴くのが一番楽な機器は、恐らくアンドロイドOSを搭載したスマートフォンの上位機種です。
また、MacOS Xは音楽再生環境では、常にWindowsの一歩先を行ってきました。かなりWindowsが追いついてきていますが、今でもMacOS側に有利な部分が残っています。
iOSを搭載したiPhone、iPadも本体のみではハイレゾ音源本来の音は出せないものの、Lightningコネクタなどのおかげでハイレゾ音源の再生環境との相性はかなり良くなっています。
Windows PCだけではなく、こういった機器でもハイレゾ音源を十分に楽しむことが可能、と言う訳です。
この記事では、アンドロイドOS搭載機器、Mac、iPhoneやiPadでハイレゾ音源を再生するためのソフト・アプリの状況を以下の観点からまとめます。
- ハイレゾ再生用のおすすめソフト、アンドロイド、MacOS、iOS向け
- MacOSの再生ソフトの状況
- iOS向け無料再生ソフトは?
- アンドロイド向けのフリーのハイレゾ再生ソフトは?
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ハイレゾ再生ソフトのおすすめ、アンドロイド、MacOS、iOS用
アンドロイドOSもOS標準でUSBオーディオクラス2.0への対応がなされていて、外部にUSB DACなどを接続して高音質の音楽再生が可能になっています。
また、アンドロイドスマホの上位機種のほぼ全ては、スマホ本体のみでのハイレゾ音源再生に対応しています。中にはONKYOのGRANBEATのような、むしろスマホ機能がオマケのような機種すらあります。
こういった本体のみでハイレゾ対応を果たしている機種では、追加の音楽再生用アプリは必要ありません。標準のミュージックアプリなどでそのままFLAC音源なども再生が可能です。
ですがサードパーティ製のよりこだわりのアプリが使いたい場合には、アンドロイドではONKYOのHF Playerがおすすめです。
http://www.jp.onkyo.com/support/hfplayer/
ただし、ハイレゾ音源を本来の音質で聴くためにはアプリ内課金が必要になります。
MacOSはかなり以前からOS標準のドライバーでUSBオーディオクラス2.0への対応を果たしていて、追加のドライバーなどを導入することなく数多くのUSB DACなどが利用できました。
このためハイレゾ音源の再生環境としてのポテンシャルはとても高くなっています。
標準のiTunesでもALAC形式のハイレゾ音源データの再生が可能なはずですが、今主流となっているFLACに対応しません。このため、無償利用が可能なソフトとしては「VOX」あたりが良さそうです。
https://itunes.apple.com/jp/app/vox/id461369673?mt=12
アプリ内課金により機能の追加が出来ますが基本機能は無償利用可能です。
iPhone、iPadなどのiOS機器では、外部にハイレゾ対応のDACを追加することでハイレゾ音源の再生が可能になります。
iOSのみでは今のところはFLACのデコードも出来ない状況です。ただしこちらに関しては次期バージョンのiOS 11でFLAC形式を扱えるようになるとの情報があります。
iOS機器向けでも、ハイレゾ対応の再生ソフトのおすすめはONKYOのHF Palyerです。
ハイレゾ再生ソフトMacOS向けの状況
MacOS Xはかなり以前からUSBオーディオクラス2.0への対応を行なうなど、Windowsに先駆けて音楽再生の環境を整えてきました。
Windowsのオーディオミキサーのような音質面でのウィークポイントのお話も聞きませんので、ネイティブに高音質再生に適した機能・性能を持っていると考えて良いようです。
ただ、標準搭載されている音楽管理・再生アプリのiTunesがなかなかFLAC形式に対応してくれません。また、iTunesストアもハイレゾ音源の販売を始めません。
このため楽曲購入の際にはApple以外のサービスを利用する必要があります。また、iTunesでハイレゾ音源も含めた楽曲管理を行ないたい場合には、変換ソフトを使ってWAVやFLAC形式などのハイレゾ音源からALAC形式にフォーマット変換をしてやる必要があります。
Mac用の音楽再生・管理用ソフトには無償利用可能なタイトルが少なめのようで、メジャーどころは前節で上げたVOXぐらいかもしれません。
高機能なソフトは多くの場合有償ソフトになります。
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ハイレゾ再生ソフト、iOS向けの無料アプリはある?
iPhone、iPadなどのiOS機器向けのハイレゾ対応の音楽再生ソフトも、どうも今のところ無料で用可能なメジャーな製品が存在しないようです。
iTunes、iTunesストアの動きを見ても、いまひとつAppleはあまり力を入れてハイレゾに取り組む気がなさそうに見える状態が続いています。
このため現在、iPhoneなどでハイレゾ音源の再生を行なう場合には、有償のソフトを導入する必要があります。
ただし、ラディウスが販売しているNePlayerはラディウスのハイレゾ対応オーディオ機器を導入すると、無償でハイレゾ関連の機能が解放される仕組みです。アプリ内課金が不要になります。
また、ONKYOブランドのHF Playerも同社のパイオニアブランドのLightning接続のイヤフォンRAYZシリーズとの接続で、ハイレゾ対応機能が無償で開放されるはずです。
この2社のハイレゾ対応機器を利用する場合には、対応の再生ソフトが無償利用可能です。
ハイレゾ再生ソフト、アンドロイド向けのフリー版は?
今回取り上げた3つのOSの中では、一番、再生ソフトの状況が恵まれているのは、実はアンドロイドOSかもしれません。
スマホ本体でハイレゾ対応している機種では、標準のミュージックアプリでハイレゾ音源の再生が出来ます。追加アプリが不要、ということですね。
最新のアンドロイドはUSBオーディオクラス2.0にもきちんと対応していますから、USB DACを接続してより高音質の再生も可能で、その際にも使うプレイヤーアプリは標準のものでOKです。
ただ、より高機能な再生アプリの導入を考えた場合には、無償のアプリはありません。
HF Playerのように、CDクオリティの音質での利用は無償だけれど、ハイレゾ音源本来の音質を出すためにはアプリ内課金が必要、といったパターンの利用形態になります。
まとめ
- アンドロイドスマホのハイレゾ対応機なら追加アプリは不要
- アンドロイドでより本格的な音楽再生アプリが必要な際はHF Playerがおすすめ
- iOSには無償利用可能なハイレゾ対応再生ソフトがなく、有償で良ければHF Playerがおすすめアプリ
- ラディウス、ONKYO系の機材を使うならそれぞれのアプリが無償利用可能に
- MacOS XではVOXが無償利用可能なソフトではおすすめ
アンドロイド、iOS、MacOSのハイレゾ音源再生を巡る状況をザックリまとめるとこのような形になると思います。
やはり簡単にハイレゾ音源を楽しむならば、アンドロイドOS搭載機が第一候補になってくるかもしれません。
既にお持ちの機材を活用する、と言う考え方ならば、今はほとんどどのOSを採用した機材でもハイレゾ音源の再生は可能です。
それぞれの機器に適した方法でできるだけ良い音で音楽を楽しみたいですね。
以前に紹介した
『ハイレゾ音源再生用アプリのおすすめ!機種ごとに紹介!!』
という記事内で、ハイレゾ音源の再生ソフトについて詳しく紹介しています。気になる方は参考にしてみて下さい。
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