ハイレゾ対応のタブレット製品、SONYなど各社の対応は?
タブレット端末は電子書籍の閲覧や気軽なWebブラウジングなどにとても便利な端末です。
タッチ操作はユーザーが行ないたいことにかなり直感的な操作が可能な優秀なインタフェースですから。
普段使いの中でキーボードが必要なシーンの割合は思いの外少ないものです。
そんな便利なタブレット端末で音楽再生もカバーできれば色々な面で楽が出来る可能性が出てきます。
家庭内LANにNASを置いて音楽を格納、DLNAサーバ機能を使って家の中のどこにいてもタブレット端末で気軽に音楽を、といった使い方も視野に入ってくると思います。
今回はタブレット端末をハイレゾ音源対応、音楽再生プレイヤーと捉えて内容をチェックしていきます。
- ハイレゾ対応タブレットの状況
- SONY製のハイレゾ対応タブレットはあるか
- Windows搭載機でハイレゾ対応タブレットはある?
- Android OS搭載タブレットのハイレゾ対応状況は?
- タブレット端末で使うハイレゾ対応プレイヤーアプリの状況
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ハイレゾ対応タブレットの状況
タブレットタイプの端末は製品のポジショニングの幅が非常に広くなっています。
数万円ぐらいから手に入るエントリー機から、Windows搭載の下手なデスクトップパソコン顔負けの性能を誇る機種までが存在します。
このため機種によりハイレゾ音源への対応もかなり状況が異なっています。
ただ、多くの場合にハードウェアまで含めた本体のみでの完全なハイレゾ対応を行なっている機種は少ない、と考えた方が良いでしょう。
特にAndroid OSを搭載したエントリー機はハードウェア側もコスト面からの制約が大きいため、ハイレゾ対応機はまずありません。
iOS機は元々本体のみでのハイレゾ対応を行なっていないので、こちらも本体のみではハイレゾ音源を本来の音質で再生することは出来ません。
Windowsタブレットでもエントリー機はやはりハードウェア側が対応していません。
上位機種でも本体のみでの音楽再生の音質を本気で考えた機種は少なく、ハードウェア側がハイレゾにしっかり対応する機種は少ないと考えた方が良いでしょう。
ただ、Android OS機ならばUSBコネクタがUSB OTG機能に対応していれば、外部にUSB DAC搭載ヘッドフォンアンプなどを追加することでハイレゾ音源の再生が出来ます。
iOS搭載機もLightningコネクタなどにDACやハイレゾ対応のヘッドフォンアンプなどを接続して、ハイレゾ音源を本来の音質で再生可能です。
Windowsタブレットは基本全てUSB OTGに対応していて、OSのバージョンがWindows 10ならばソフトウェア側はOSレベルでハイレゾ音源の扱いに対応しています。
USB DACやヘッドフォンアンプの追加だけですぐにハイレゾ音源の再生が出来るようになります。
SONY製ハイレゾ対応タブレットは?
SONY製のタブレット端末、Xperia TabletはAndroid OS搭載機としては異例と言える高級路線を取る機種になっています。
このため液晶パネルや内部の部材にもかなり力を入れていて、一部機種ではハイレゾ音源対応も行なっています。
既に生産終了品になってしまっていますがXperia Z3 Tabletコンパクトがハイレゾ音源の再生に対応します。
また、もう1世代新しいXperia Z4 Tabletもハイレゾ音源再生に対応します。
ただし売れ行きの方は今ひとつなのか、その後の後継機が出ていません。
今はスマートフォンの方はZ5、XZと2世代進んでいます。
Androidタブレットの現在の市場でのポジショニングを考えると、Xperia Tabletの新製品が出るかどうかは微妙なところだと思います。
既存機種もAndroidの新バージョンへのアップグレードの対象外になると思われますので、使用上はセキュリティには気を遣う必要があるかもしれません。
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ハイレゾ対応のWindowsタブレットは?
Windowsタブレットでは、Surface Proのような高級機は本体のハードウェアもハイレゾ音源再生に対応している可能性があります。
これに対し数万円から購入できるようなエントリー機では、ハードウェア側の対応は期待薄と考えた方が良いでしょう。
その代わりと言ってはなんですが、Windows 10搭載機であればソフトウェア側の準備は出来ています。
Windows 10の最新版であれば、基本的に全てのUSB DACをOS標準のドライバーで動かすことが出来ます。
またリリース当初からOS自体がFLAC形式の音源データの扱いに対応していますのでで、Windows Media PlayerやGooveミュージックアプリなどでハイレゾ音源の扱いが可能です。
外部にUSB DACを追加するだけですぐにハイレゾ音源再生に対応できます。
ハイレゾ対応タブレットにAndroid搭載機はある?
見出しは「ハイレゾ対応タブレットにAndroid搭載機はある?」ですが、逆に現在確実にハイレゾ音源再生に対応するタブレットは、Android OS搭載のXperia Tabletだけ、かもしれません。
Windowsタブレットパソコンの上位機種にはハイレゾ対応をしたハードウェアを持っている機種もあると思いますが、音質面へのこだわりを持った機種はありません。
あまりAV機能を前面には出していないのが現状です。
それとは対象的にXperia TabletはAV機能を前面に打ち出した機種で、再生音質の方にもある程度期待は出来そうです。
ただ、それ以外のAndroidタブレットはどちらかと言えば価格の安さをウリにした機種が多くなっていますので、ハイレゾ音源対応自体や音楽再生時の音質にはあまり期待はしない方が良いでしょう。
タブレット用のハイレゾ音源再生アプリの状況は?
「タブレット用」とはいっても実際には搭載しているOSが同じであれば、スマートフォンやパソコンと同じアプリがそのまま使えます。
つまり、AndroidやiOS機ならば、ONKYOのHF PlayerやラディウスのNePLAYERが使えます。
また、Windows 10タブレットならばOS標準のGrooveミュージックアプリや、ソニー製のMusic Center for PCがそのまま活用できます。
特にタブレット用、ということを意識する必要はないでしょう。
まとめ
- タブレット端末のランクの幅は非常に広くなっているが本体のみでハイレゾ対応する機種は少ない
- SONY製タブレットでは、Xperia TabletのZ3コンパクトとZ4がハイレゾ対応
- WindowsタブレットはWindows 10搭載機ならソフトウェアはハイレゾReady状態
- Android搭載機ではXperia Tabletがハイレゾ対応
- タブレット端末向けのハイレゾ対応プレイヤーアプリは、各OSの対応アプリがそのまま使える
タブレット端末とハイレゾ音源の情報をまとめると以上のような形になるでしょうか。
どのOS搭載機でもハイレゾ音源の再生への対応が可能ですが、本体のみではハイレゾ本来の音質の確保は難しくなっています。
ただ、どの機種でも外部にハイレゾ対応DACなどの機材の追加だけで、ハイレゾ音源本来の音質で音楽を聴けるようになります。
タブレット端末は基本的にスマートフォンよりも大きな画面を持ちますから、特にWindows搭載機では画面の広さを活かした使い勝手が実現できます。
エントリークラスに近いタブレット端末は一般に内蔵ストレージの容量が少なめです。
容量の大きなハイレゾ音源を扱う場合には、NASなどの外部の大容量ストレージとの組み合わせが有効な解決策になります。
こちらも合わせて検討されると良いかもしれません。
『ハイレゾ対応機器の選び方!イヤホン、アンプなど』タブレット端末と組み合わせるハイレゾ対応機材に関しては関してはこちらの一覧が参考になるかもしれません。こちらもよろしければどうぞ。
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