ハイレゾ音源をNASに格納!便利な再生方法とは?
NASは元々は家庭ではあまり使われる機会は多くはなかったと思います。
どちらかといえばビジネス用途向けとして、小規模な事務所などで文書などの共有用に使われてきた周辺機器です。
それが色々な機能の追加などによって、パソコンだけではなくスマートフォンやタブレット端末、各種ネットワーク機能のある家電からも利用が可能になりました。
この記事ではNASをハイレゾ音源を取り扱う上でどう使えるか、そのあたりを掘り下げていきます。
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NASとはなんぞや?
- NASはネットワーク経由でつながるハードディスク
- NASは実は小さなサーバーである
- NAS利用のキーワードはDLNA
- ハイレゾ音源もOK
NASはパソコンから見ると、単にLANケーブルで接続するだけの外付けハードディスクのように見えます。
ですが、実際には色々な手段でデータのやりとりのサービスを提供してくれる、小さなサーバーでもあります。
そのサービスの中に、家電やオーディオ機器からNASを利用するための機能であるDLNAという規格があります。
この記事ではこの辺りの事情を少し詳しく説明します。
NASはLANケーブルでつながるハードディスク?
NASは「Network Attached Storage」の頭文字を取った言葉です。
ネットワークでつながるハードディスク、といった直訳になるでしょうか。
実際パソコンからNASを使っているだけだと、NASはUSBケーブルの代わりにLANケーブルでつながるだけのハードディスクに見えるかもしれません。
普通にパソコンのファイルを共有やバックアップするためにNASを利用するのだと、そのイメージで大きな間違いはないとも言えます。
一般的なNASは、Windowsパソコンであれば、パソコン間でファイルやフォルダの共有をするときと同じように、エクスプローラーのネットワークの項目の中に表示されるはずです。
LANのネットワークでつながる外付けハードディスク、というイメージで利用することが可能です。
接続の方はLAN上でつながっていればいいので、物理的な接続は有線でも無線でもOK。
例えば、著者の家庭内LANにはソニーのnasneがつながっているのですが、Windowsパソコンからはこのような形に見えるようになっています。
#nasneはHDDレコーダーでもありますが、NASの機能も持っています。
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NASは実は小さなサーバー
実際のところNASは、Windowsパソコンからの利用ならば、Windowsのファイル共有の仕組みを使ってファイルのやりとりをする「サービス」を提供する小さななサーバー、というのが正解に近いです。
中身の仕組み的にも、サーバー用OSを持った小さなコンピュータ、として作られることが多くなっています。
NAS自体が小さなコンピュータですから、性能さえ許せば色々なプログラムを追加することで機能の追加が出来ます。
そういった中で家電などとの連携を行うために、今はほとんどのNASが「DLNAサーバー」の機能を持つようになっていると思います。
Windowsパソコンからnasneにアクセする場合でも、使い方によってはDLNAサーバーとして動作してくれます。
こちらの画面からnasneをダブルクリックすると、Windows Media PlayerがDLNAクライアントとして起動します。
スマートフォン、携帯オーディオ、家電から利用する場合にはDLNAが鍵
スマートフォンはアプリを追加することで、NASをWindowsパソコンでのファイル共有相手のように使うことも出来ます。
ですが、その他の携帯音楽プレイヤーや家電機器から利用する際には、DLNAという仕組みを使うことになると思います。
スマートフォンでも動画やハイレゾ音源の再生を行うときには、DLNAの仕組みを使う方が楽でしょう。
こちらの仕組み経由でNASを利用する場合には、NASが各種の「メディアサーバー」として動作します。
NAS上に置いた動画や音楽をスマートフォン側にコピーすることなく(ストリーミングで)再生することが出来るようになります。
無線LAN(Wi-Fi)が利用可能ならば、家中どこでも電波の届く範囲内でNASにある動画や音楽を再生して楽しむことが出来る訳です。
もちろんハイレゾ音源もOK
音楽を再生する機器の側がハイレゾ音源再生に対応していれば、NAS上のハイレゾ音源のデータをスマートフォンなどから再生することも可能になります。
無線LANで接続している場合でもよほど電波の状況が悪くない限り、ハイレゾ音源ぐらいのビットレートの情報であれば十分に伝達できるはずです。
有線接続のLANならば、電波の状況による切断も気にする必要がなくなります。
また、NASは多くが大容量のハードディスクを備えています。
ハイレゾ音源のように容量が膨らみがちなデータも大量に保管することが出来ます。
スマートフォンや携帯音楽プレイヤーなど、内蔵ストレージに余裕のない機器ではありがたい仕様ではないでしょうか。
また高機能なNASでは、データの二重化を行ってハードディスクの万が一の故障に備える機種もあります。
ハードディスクはいつ壊れるかの予想がまったくつかない機器です。
大事なデータは、そういったタイプのNASで保管するのもデータ保全のためにとても有効な手段と言えるでしょう。
まとめ
- NASはLANケーブルでつながるハードディスク?
- NASは小さなサーバー
- 家電からのNAS利用のキーワードはDLNA
- ハイレゾ音源ももちろんOK
家庭内にLANの環境が整っていて、自宅で複数のネットワークにつながる機器を利用しているときには、NASは色々な面で便利に利用できる周辺機器です。
今はパソコンだけではなく家電まで含めた色々な機材がネットワークに接続出来ます。
そういった機材からも便利に利用できる機能も搭載されています。
音楽や動画のデータを1カ所にまとめておくことで、複数の機材から共有して利用も出来ます。
データの大きさが膨らみがちなハイレゾ音源を利用するにもとても便利な仕組みと言えるでしょう。
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