ハイレゾ音源をiPhoneで聴くためのイヤフォン、ポタアン、DACとは?
ご存じの通りiPhoneは最新のiPhone 7でも、本体のみではハイレゾ音源に非対応です。
ハイレゾ音源対応の音楽再生用アプリを入れるとFLACなどの再生は出来るようになりますが、ハイレゾ本来の音質での再生は行えません。
ですがiPhoneではLightningコネクタから音楽のデジタルデータを出力できます。
これを使うと、オーディオ系の周辺機器の追加でしっかりとハイレゾ音源本来の音質での音楽再生ができるようになります。
今回はこのあたりの、iPhoneでのハイレゾ音源再生を巡るお話をまとめてみます。
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iPhoneでハイレゾ音源を聴くための基本
上にも書いたとおり、iPhone本体だけではハイレゾ音源の再生自体は行えても、ハイレゾ音源本来の音質は再現できません。
このため基本的にはLightningコネクタから出る音のデジタルデータを周辺機器に流して、そちらの周辺機器で音を出すような形でハイレゾに対応させます。
最近のiPhoneと対応オーディオ機器であれば、Lightningコネクタに直結できるハイレゾ対応機器があります。
また、各機種用のUSBカメラアダプタを介してUSBコネクタを引き出し、USB DAC内蔵のヘッドフォンアンプを接続する方法もあります。
このような形でiPhoneを使ってハイレゾ音源を本来の音質で聞くための周辺機器を3種類取り上げてご紹介します。
- Lightningコネクタ直結イヤフォン:ラディウス HP-NHL21
- Lightningコネクタ直結DAC:ラディウス AL-LCH81
- USBカメラアダプタ経由でつなぐUSB DAC内蔵ポータブルアンプ:SONY PHA-1A
- これらの機器でハイレゾ音源を聴くには対応アプリが必須
iPhone向けLightning直結イヤフォン
iPhone本体のみではハイレゾ音源を本来の音質で再生することは出来ません。
また、iPhone 7ではイヤフォンジャックが省略されてしまいました。
本体付属のアダプタを介すれば今までのイヤフォンも使用できますが、音質の面で期待の出来るものではありません。
このため、このタイプのイヤフォンが注目を集めつつあります。
Lightningコネクタに直結できるタイプのイヤフォンです。
見た目上は、ただLightningコネクタに挿せるタイプのコネクタが付いたイヤフォンです。
でも実際には、中身はLightningコネクタ接続のDAC内蔵ヘッドフォンアンプ+イヤフォンとなる製品です。
このタイプの製品を以前から市場に投入していたラディウスが、先日新製品を登場させています。
それが「HP-NHL21」です。
スペック的には24bit/48kHzまでのサンプリングレートに対応可能な製品になっています。
iPhoneの各種動作や、ラディウスの提供するハイレゾ対応のプレイヤーソフト「NePLAYER」の操作にも対応するリモコンを装備しています。
音質面ではしっかりとハイレゾらしいクオリティでの再生が可能な性能があります。
音の方は、オーディオ系Web情報サイトで上々の評価を得ています。
使い勝手の面でも接続先がイヤフォンジャックからLightningコネクタに変わっただけ、という感覚でとても簡単に使える製品です。
ハイレゾ対応Lightningコネクタ直結型DAC
かなり積極的にiPhone向けのオーディオ製品を投入しているラディウスが、Lightningコネクタに直結するタイプのDACも販売しています。
製品名は「AL-LCH81」。
こちらを使えばしっかりとハイレゾらしい音を、手持ちのお気に入りのイヤフォン・ヘッドフォンを使って聞くことが可能です。
心臓部となるDACのチップには、音質面で定評のある旭化成エレクトロニクス製のAK4430を搭載。
サンプリングレートも24bit/192kHzまで対応の本格派になっています。
再生の音質も前の節に書いたLightning直結イヤフォンHP-NHL21を超える基本能力を有しています。
こちらも音の方はオーディオ系のWeb情報サイトでの折り紙付き。
最終的な音質は使うヘッドフォンに依存しますが、お手元のイヤフォン・ヘッドフォンの能力をフルに発揮してくれるDACといえるでしょう。
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USBカメラアダプタ経由で接続、USB DAC内蔵ポタアン
今のLightningコネクタとは異なる形の端子の付いていた以前のiPhoneでも、USBカメラアダプタでUSB端子を引き出すことが出来ます。
もちろん新しいiPhoneでもLightningコネクタに接続するUSBカメラアダプタがあります。
USB端子が引き出せれば、あとは多くのUSB DAC内蔵ポタアン、ポータブルアンプが利用できます。
そんなポタアンの中でも比較的低価格で購入でき、評判の方も上々な製品の一つがソニーの「PHA-1A」です。
小型でとてもシンプルなデザインのポタアンですが、中身の方は結構本格的です。
サンプリングレートも24bit/192kHzまで対応します。
また、ポータブルアンプと言われる製品は、自分自身を動かすためのバッテリーも内蔵しているのが特徴です。
前に紹介した製品2つとは異なり、音楽を聴く際にiPhone側から電力をもらう必要がありません。
長時間音楽を聴くのも少し安心して臨むことが出来るでしょう。
ただその分、本体は少し大きめになって重量も余分になります。
PHA-1Aも音質面では各所のレビューでも高評価の付く、安心できる機種です。
iPhoneのハイレゾ音源再生アプリ
iPhoneでハイレゾ音源の再生を行うには、いくつかのメーカーが配信しているハイレゾ音源対応アプリを使う必要があります。
上記のラディウスであればNePLAYERが対応ソフトですね。
他にもいくつかのオーディオメーカーがApp Storeにアプリを登録しています。
いくつかのアプリはアプリ自体は無償で使えますが、ハイレゾ音源をハイレゾ音源のクオリティで再生するためにはアプリ内課金が必要なものもあります。
そのあたりの価格や性能・機能などと相談の上で、どのアプリを使うか選択すると良いでしょう。
まとめ
- Lightningコネクタ直結の便利なハイレゾ対応イヤフォン、ラディウス HP-NHL21
- Lightningコネクタ直結DAC、より本格的なスペックのラディウス AL-LCH81
- USBカメラアダプタ経由で接続。USB DAC内蔵ポタアンの入門機、ソニー PHA-1A
- iPhoneでハイレゾ音源再生のためには、専用アプリが必要
以上、iPhoneでハイレゾ音源をハイレゾ音源本来の音質で聴くための第一歩的なものをまとめてみました。
2016年発売のiPhone 7ではイヤフォンジャックが省略されました。
どうせならこの際、しっかりした音の聞けるLightningコネクタ直結のイヤフォンなどを導入してしまうのも手かもしれません。
USB DAC内蔵ポタアンを導入すると、iPhoneとは別にポータブルプレイヤーを持つのと同じぐらいの荷物感になります。
どちらの使い方がそれぞれに合っているか、そのあたりもしっかり考えて製品選びをすると良いでしょう。
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