iriverのAKシリーズの新エントリー機、AK70登場
最近iriverのAKシリーズの一部の機種が大きく実売価格を下げていました。為替相場などの影響かとも思いました、実際にはモデルチェンジが控えていたから、というのが本当のところだったようです。AK100IIなどはもうディスコン品となっており、在庫のみの販売に移行しています。
エントリー機も同じ流れで、先日、AKシリーズのエントリー機AK Jrに変わる新エントリー機AK70が登場しました。今回はこのAK70をご紹介します。
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AKシリーズの2.5世代機?
AK70は中身からしてAK Jrよりもかなり大きくステップアップを果たしています。AKシリーズの「第2世代」と呼ばれる機種、AK100II、AK120II、AK240と共通性の高いハードウェア構成になっています。
これらの機種が搭載していた高音質のDAC、シーラスロジックのCS4398を搭載。さらに最近ヘッドフォン界隈でも流行となっているバランス接続にも対応しました。
上位機種でずっと使い続けてきたこともあり、iriverにはこのDACの使いこなしに関するノウハウの蓄積があります。そういった部分がAK70の音にもしっかりと反映されています。
また、機能面では一部「第3世代」と言われる機種のAK380、AK320、AK300をも超える機能を持っているのがAK70の特徴です。
USBコネクタから音源データのデジタル出力を行なう機能や、USBコネクタでPCと接続してAK70をUSB DACとして機能させることも可能になっています。
前者の機能を用いると、外部によりグレードの高いUSB DAC機能付きのヘッドフォンアンプを接続することにより、再生音質の向上を図ることも可能になります。また、ヘッドフォンアンプを取り替えることで音の違いを楽しむといった使いこなしも可能になります。
デザインは上位機種のテイスト
サイズはAK Jrよりも長さが短くなり厚みが出たため、ゴロンとした感じのサイズ感になりました。デザインテイストは、どこか第3世代の上位機種との共通性を感じられるものに変わっています。
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スペックも向上
AK Jrからはスペック面も色々と向上しています。
対応するハイレゾ音源のサンプリングレートは192kHz/24bitまでをネイティブ再生可能で、384kHz/32bitまではダウンコンバート再生にはなりますが、本機のみでの再生が出来るようになっています。
またPCM形式に変換しながらの再生になりますが、DSD 5.6MHzまでの再生に対応します。
本体内蔵ストレージは64GB。128GBまで対応するマイクロSDXCスロットを備え、最大192GBのストレージを実現できます。
Wi-Fiにも対応するようになりましたので、外部のDLNAサーバにある音楽データを無線LAN経由で受信しながらの再生も出来るようになりました。
音質面でも大きく向上
音質面は同じDACを搭載したAK100IIなどとはかなり方向性が異なるチューニングが行なわれたようで、中低域の力強さが大幅にアップしたようです。このため、音楽の重心が下がり非常に安定感とメリハリある再生を可能にしています。
AK Jrからは大幅に再生のクオリティが上がり、AK100IIなどに迫る、あるいは凌駕するぐらいの音を出すようです。再生の音質の方向性としては、DACこそ異なりますが、むしろ第3世代機のAK300番台に近い音を出すプレイヤーになっているとのことです。
価格は7万円程度からスタート
AK70は日本では7万円程度の実売価格からのスタートとなるようです。AK Jrも当初この程度の価格から販売が開始されましたが、中身を考えると大幅なコストパフォーマンスのアップと言えます。
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販売が終了したAK100IIの最後の段階での価格とおおむね横並びとなりますが、音質や機能面で肩を並べるか、むしろ超えるものを実現したプレイヤーですので、妥当な落としどころと言えそうです。
この価格帯は、ウォークマンZX-100やPIONEER、ONKYOなどのハイレゾ対応プレイヤーと真っ向からぶつかる場所になりますので、今後の推移も注目していきたいジャンルです。
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