ハイレゾでラブライブのアルバムを聴こう!評判はどうなの?
アニメーションの作品テーマの主なもの一つに音楽自体を据えた作品、ラブライブシリーズには熱狂的なファンも付いていて、いまだに変わらぬ人気を誇っています。
音楽自体が重要な役割を果たす作品であることもあり、番組内で使われた楽曲は即アルバムやシングルCD化されそちらも大いに人気を博す形になりました。
そういった流れを受ける形でかなり早い段階から楽曲はハイレゾ音源でも提供されていて、アニソンのハイレゾ化の流れをリードするようなコンテンツになりました。
ハイレゾ音源版のラブライブの音源は高い人気を誇りますが、こちらにはラブライブの音源ならではの事情もあったようです。
そういった内容も含め、今回は以下の観点からラブライブの音源に関してまとめます。
- ハイレゾ版ラブライブの楽曲の各所での評判
- ハイレゾ版ラブライブの音源の配信状況
- ハイレゾ版のラブライブ音源のトレンドなど
- ラブライブ音源のmoraでの取り扱い
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ラブライブのハイレゾ音源、2chなどでの評判
ラブライブの楽曲がハイレゾ音源で提供され始めてすぐに匿名掲示板の2chなどで反応が現れました。
特に初期のスレッドでは概ね「音がとても良い」として歓迎されていたようです。
しばらくしてからハイレゾ音源版のアルバムの音と、CD版のアルバムの音の波形を比べたりすることで、より詳細な分析を始めるユーザーが現れました。
そこから導き出されてきた結論的なものは、CD版のアルバムとハイレゾ音源版のアルバムとでは、そもそもミキシングの段階から音作りが違うようだ、というお話です。
双方の音源のマスターになったデータの段階で、音が違っているということでした。
CD版の方はCDの「音圧競争」の究極に近いような音作りがされていて、せっかくのCDのダイナミックレンジが使われないような音になっていたようです。
それに対してハイレゾ音源では、比較的しっかりとハイレゾ音源ならではのダイナミックレンジの広さを活かす形で、より自然な音作りがされているとのことでした。
このため、CDとハイレゾ音源のフォーマットの違いによる音質の差ではない部分で、ハイレゾ音源版の方の音がずっと良い、という評価に結びついていたようです。
ハイレゾ音源版の方のマスターをCD版にフィードバックするようなお話もないようですので、現状、より良い音でラブライブのアルバムを聴きたい場合には、ハイレゾ音源版を選ぶ形になるでしょう。
ここからは余談ですが、音圧競争によるギリギリまで収録ボリュームを上げた音作りも、単純に切り捨てることが難しい部分もあるにはあるのです。
音質面、特にS/N比の面で厳しい再生機材でしっかりとそれぞれのフォーマットのダイナミックレンジを使い切る音源を聴くと、恐らく微少なボリューム部分の音はノイズに紛れて聞こえなくなります。
著者はなぜかたまたまCDがスタートする時に配布されたCD自体のサンプルディスクを所持しているのですが、これを今聴いてみると恐ろしく収録レベルが低い録音、音作りになっています。
CDでもそのダイナミックレンジをきちんと使おうとすると、そういう収録になる、という表れなのではないかと思います。
どんな機材でもポンと再生させてそれなりの音が聞こえるようにする、そのための(音質面では)必要悪だったのが音圧競争かもしれません。
ハイレゾ版ラブライブのアルバムの配信状況
ラブライブの音源はまずはe-onkyoがハイレゾ音源版で配信をスタートさせました。
e-onkyo
http://www.e-onkyo.com/music/
その後は、基本全ての楽曲がハイレゾ音源形式で提供されるかたちで対応が進んでいます。
アニソン人気やユーザー層の特徴などから、他の音楽ダウンロード販売サイトでもこの流れに追従する形になり、今では多くのサイトでハイレゾ版アルバムが普通に入手可能になっているはずです。
『「ハイレゾ配信サイト」の記事一覧』で、ハイレゾ音源での楽曲の配信状況などをまとめています。よろしければこちらもどうぞ。
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ハイレゾ版のラブライブの音源のトレンドなど
ラブライブはコンテンツの方向性とその人気度合いから、ハイレゾ音源を大々的にプロモートするための旗頭に使われる部分がありました。
特にe-onkyoが取り扱いに積極的で、色々な新フォーマットもアニソンの中ではラブライブの楽曲からまず投入する形を取ることが多くなっています。
一般的な量子化ビット数32bitのハイレゾ音源は「浮動小数点形式」のデータ形式を取りますが、最近は32bit整数形式でのハイレゾ音源も登場し始めました。
e-onkyoではこの新しいフォーマットの配信開始の際にも、ラブライブの音源を使っています。
また、もう一つの新しいハイレゾ音源のフォーマットであるMQA形式での提供にもいち早く取り組んでいます。
MQAにはさまざまなメリットがありますが、とにかくまだまだ知名度が不足しています。
そういった中、やはりラブライブ自体の知名度を利用して、フォーマット自体の普及を狙っているようです。
e-onkyoでのシングルの年間ランキングでは、μ’sの楽曲が圧倒的な強さを見せるなど、未だに変わらぬ人気の高さを見せつける形にもなっているようです。
ハイレゾ音源版のラブライブの楽曲、moraでの取り扱い状況は?
e-onkyoでの取り扱いから少し時間をおくかたちで、moraでもラブライブの楽曲、ハイレゾ音源を取り扱うようになっています。
取り扱い楽曲数もe-onkyoなどと大差のないところまで来ているはずです。
このため今はユーザーそれぞれが自分の好きなサイトから曲の購入を行える環境になっていると言えるでしょう。
ただ、moraのダウンロードランキング上位にはμ’sのアルバムやシングルはほとんど登場しません。
ランキング上位の様相がe-onkyoとは全く異なり、かなり面白い状況になっています。
まとめ
- ハイレゾ版ラブライブの音源は高音質だが、そこにはフォーマット以外の要因がある
- ハイレゾのラブライブ音源の配信はe-onkyoが流れを作っている
- e-onkyoでは新フォーマットなどもラブライブ音源でリードする戦略
- moraでもハイレゾ版ラブライブの音源取扱中。勢力図はe-onkyoとまるで異なる
ラブライブのハイレゾ版の音源の状況をザッとまとめると以上のような形になると思います。
アニメーションとしてのコンテンツの特性から、音楽コンテンツとしても非常に優秀なものになっていると言えるでしょう。
そんな中でもe-onkyoの楽曲の使い方が、同サイトの戦略がはっきりと見える形で面白いものになっていると思います。
人気の衰える様子も見えませんし、まだまだこれからも注目した方が良いコンテンツと言えそうです。
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