ハイレゾ音源とCDの音を比較してみるとどんな感じ?
ハイレゾ音源はCDの音よりも情報量が3倍以上ある、などと言われてもピンと来ない方が多いかもしれません。
実際のところCDの音も十分に良い音で、CDの音の特徴として1つ1つの音の粒立ちが良く聞こえる、などといった特徴もあります。
なかなか全く同じミキシングで作られたCDとハイレゾ音源もなかったりしますし、直接の比較は難しい場合が多いかもしれません。
ただ、3倍以上の情報量をそのまま感じられることはないにしても、CDの音とハイレゾ音源の音の間にはしっかりと差があります。
その辺りをもう少し掘り下げてまとめてみましょう。
Sponsered Links
CDの音は分かりやすい音
多くのオーディオ関係の評論家の方が口にする点として、CDなどの音は音の粒立ちが良い、というものがあります。
筆者があるCDの収録曲をCDの音とハイレゾ音源で聞き比べてみたときの感触からすると、この言葉は「CDのほうが分かりやすい音になっている」という方向で理解しました。
CDの音は誰もがある楽器の音はこういうイメージ、と思い浮かべる音に記号化されているような感じと言えばいいでしょうか。
ハイレゾ音源はある情景を写真で撮ったようなイメージ、CDの音はイラスト化したものを見たようなイメージ、ちょっと極端な物言いをするとそのような感じになるかもしれません。
生音に近いのはやはりハイレゾ音源
CDの音も決して悪い音ではなく、場合によっては生の音よりもピッとより角が立った音になりやすい傾向もあるようですので、環境を選ばずある程度いい音に聞ける音になっているかもしれません。
それに対してハイレゾ音源の方はより生の音に近い音で「記号化」されていないために、再生環境は選んでしまうのかもしれません。
再生環境が弱いと、繊細なだけの線の細い音に聞こえてしまう可能性はありそうです。
ですが、ある程度のレベルの再生環境を用意出来れば、やはり生の音に近づくのはハイレゾ音源です。
肉声なども非常にリアルに、「人の声が再生されている」ではなく、「人がそこで歌っている」により近い聞こえ方をします。
ボーカルであれば、わずかな声のかすれやウィスパー的な部分などもお化粧でカバーされることなく、すべて聞こえてしまう、そういった感じでしょうか。
Sponsered Links
再生環境は選んでしまうかもしれないハイレゾ音源
ハイレゾ音源とCDの音の違いは、かなりの再生環境で聞き取ることが出来るのではないかと思います。
ただ、ハイレゾ音源の良さを出すには、やはりある程度のクオリティを持ったオーディオ機器が必要になるかもしれません。
より分かりやすい音になっているCDのほうが環境を選ばずそこそこの音を出せますし、聴く人間の側がCDの音や圧縮音源に慣れ親しんでいるというのもあるでしょう。
聴く人、聴く環境によってはCDの音の方が良い、というケースも出てくると思います。
ただ、しっかりした再生環境で聴いた場合にどちらが生の音に近いかと言えば、やはりそれはハイレゾ音源になります。
出来るだけ多くの人がそういった良さに触れられる環境が出来れば、と思います。
Sponsered Links