ハイレゾを巡る「・・・とは」をひとまとめ!

ハイレゾ音源に関する認知度はだんだんと上がってきていて、販売サイトでの売り上げもずっと右肩上がりを続けています。

ですが、未だに一部誤解が残っているのも事実だと思います。

今回はそんなハイレゾに関する「~とは?」といった疑問のいくつかをまとめて簡単に説明してみます。

  • ハイレゾ音源とは?
  • ハイレゾ対応イヤホンとは?
  • ハイレゾ対応スマホとは?
  • ハイレゾ対応スピーカーとは?
  • ハイレゾ対応ウォークマンとは?
  • ハイレゾ音源とmoraとの関係は?


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ハイレゾ音源とは

「ハイレゾ音源とは」を一言でまとめるならばこうなります。

『CDやDATを超えるクオリティを持つ音源』

ハイレゾ音源をはじめCDやDATなどのデジタル化された音源は、そのデータを作る際に有限なデジタル的な情報量の中に原音を「丸め」ますので、原理的にどうやっても「誤差」が生じます。

デジタル的な観点からすると、ハイレゾ音源はその誤差をCDやDATよりもずっと小さく出来るポテンシャルを持つ音源です。

一般的なPCM形式でハイレゾ音源と言われるものは、音の大きさの違いをCDよりも256倍正確に近似できます。

時間軸方向の音の変化に2倍以上の細かさで追従することが出来ます。

この二つの合わせ技で、ハイレゾ音源はCDよりも5倍以上の「情報量」を持つ、と言う表現をされることになります。

CDよりもずっと滑らかな波形で原音の波の形に近づくことが出来る、と考えるとより分かりやすいかもしれません。

人間の耳に聞えない範囲の音まで収録できる、はハイレゾ音源の特徴の一部だけを抜き出したものに過ぎません。

今は具体的な定義も行なわれていて、音をデジタル化する際の音の大きさの段階数に直結する「量子化ビット数」が24bit以上。

時間軸方向に音の大きさをどれぐらいの頻度でチェックするかを表す「サンプリング周波数」は48kHz以上。

この両方を満たしている音源データをハイレゾ音源と呼んでいます。

音のデジタル化方式が全く異なるDSD音源も今はハイレゾ音源の一種と扱われています。

ハイレゾ対応イヤフォンとは

ハイレゾを巡る「・・・とは」をひとまとめ!

純粋なイヤフォンは単独では動作の際にデジタルな要素が一切絡みません。

このようなアナログ機器では、ハイレゾ対応を名乗るために満たさなくてはいけないスペックは実はとてもシンプルです。

再生可能な周波数範囲の上限が40kHzをカバーしていること、これだけです。

加えてある程度しっかりした再生を行えるようにするためメーカー側がきちんとチューニングを行なうことも求められていますが、こちらに関しては具体的な基準はありません。

ハイレゾ対応スマホとは

ハイレゾを巡る「・・・とは」をひとまとめ!

今のスマートフォンは音楽の再生機能も備えていてお手軽なDAP、デジタル オーディオ プレイヤーとしても十分に機能します。

スマートフォンで扱う音源データはもちろんデジタル化されたものです。

ですのでスマートフォンの中では音楽の取り扱いでデジタルな部分が存在しています。

このためイヤフォンよりも厳密な規定が適用されることになります。

こちらの基準を一言でまとめると、『ハイレゾ音源をハイレゾのクオリティのまま再生できること』あたりになります。

CDクオリティにダウンコンバートせず、ハイレゾのフォーマットのまま再生する、と言うことです。

例えば24bit/96kHzのサンプリングのハイレゾ音源をそのままのサンプリングレートで再生できる能力が求められます。

あとは、ヘッドフォンアンプなどのアナログ回路にも、ある程度の音質面のクオリティが求められることになりますね。

ハイレゾ対応スピーカーとは

一般的なスピーカーはイヤフォンと同様にアナログ動作する機材です。

ですので、ハイレゾ対応となるための基準はやはり、再生可能な周波数帯域の上限が40kHzをカバーすることとしっかりした音が出せることに2点です。

唯一、クラリオンの持っているデジタル駆動スピーカーのみはより厳密な基準が適用されるはずです。

あの製品はスピーカー駆動までデジタル領域で行ないますので、その部分までしっかりとダウンコンバート無しの再生が行えることが基準になります。



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ハイレゾ対応ウォークマンとは

ウォークマンなどのDAPはその名の通り、デジタル音源を扱いながら音楽再生を行ないます。

ハイレゾ音源をデジタルで扱う部分が存在しますから、アナログ機器よりもより厳密なハイレゾの基準が適用されます。

スマートフォンと同様の扱いですね。

基本はハイレゾ音源をダウンコンバートすることなく、ハイレゾクオリティのまま再生できること、となります。

ウォークマンでもハイレゾ対応機はそれ以外の機種よりも音質面のクオリティ確保に気合いの入った作りになっていますので、ハイレゾ音源だけではなくCDクオリティの音源やMP3音源でもより高音質で音楽を聴くことが可能です。

ハイレゾ音源とmoraの関係とは

ハイレゾを巡る「・・・とは」をひとまとめ!

moraはソニー系のダウンロード販売タイプの音楽配信サービスです。

かつてはMDウォークマン向けなどに著作権保護のかかった音源データのみを扱っていました。

何年か前の大規模なリニューアルで音源は全てDRMフリーになり、その後すぐにハイレゾ音源の取り扱いも開始しました。

現在はDSD音源を使っているSACDとごく一部のBlu-rayディスクやDVDディスクを除き、実体のある媒体でハイレゾ音源を販売するものがありません。

このため、ハイレゾ音源の入手は基本的にはmoraのようなネットの音楽配信サービスを利用することになります。

まとめ

  • ハイレゾ音源とは音質でCDクオリティを超えるデータ
  • ハイレゾ対応イヤフォンとは、しっかりした音を出すことができ高音側が40kHzまで再生できる機材
  • ハイレゾ対応スマホとはハイレゾ音源を本来のクオリティで再生可能な機種
  • ハイレゾ対応スピーカーはしっかりした再生と高音側が40kHzをカバーする機材
  • ハイレゾ対応ウォークマンとはハイレゾ音源を本来の音質で再生できる機種のこと
  • moraはハイレゾ音源も取り扱う音楽ダウンロード販売サイト

まだまだハイレゾ周辺には「?」が残っているとは思いますが、今回取り上げたポイントに関してまとめてみるとこんな感じになるでしょうか。

ハイレゾの基本線は全て「CDの音を超えるもの」という部分に集約されます。

音質面でCDを超え、最終的には原音にできるだけ迫ろうとするアプローチの一つです。

元々オーディオというのは原音に近い音を再現しようとする改善の歴史を持っていますから、ハイレゾ音源への流れもそれを汲む自然なものと言えるでしょう。

★ハイレゾの原理的なものに関して
ハイレゾ音源とは?CDとはどこがどう違うのか?』ハイレゾ音源の基礎や原理に関してこちらも参考になるかもしれません。この記事もよろしければどうぞ。


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