【徹底検証!】ハイレゾ音源の普及は進むのか?
今現在の状況で、ハイレゾ音源が普及していると言えるかどうかと言えば、今はまだ普及したと言える状況にはない、が正しいかもしれません。
ハイレゾ音源の現状は、今はどのような状態と言えるでしょうか。
再生機器の現状、配信状況、現状の問題からハイレゾの現状についてまとめます。
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再生機器の状況
2014年にハイレゾ対応ウォークマンが発売されました。
それ以前にもハイレゾ音源の再生が可能な携帯音楽プレイヤーは存在していましたが、値段も高く「マニア向け」のイメージがどうしても存在していました。
ハイレゾ対応ウォークマンの登場がそのイメージを大きく変えた感触があります。
加えて2014年年末にかけては、スマートフォンでもハイレゾ音源の再生に対応する機種が発売されました。
これにより、やっと一般の人が比較的手軽にハイレゾ音源を聴く環境が整いつつある、という状況だと思います。
それ以前は、ある程度知識を持った人がそれなりの予算を使って機材を揃えないと、きちんとハイレゾらしい音を聞くこともおぼつかない状況でした。
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ハイレゾ音源データの状況
ハイレゾ音源の販売自体は2005年にe-onkyoが開始していましたが、当時それに注目する人はごくわずかでした。
その後、パソコンで音楽データを再生する「PCオーディオ」というジャンルが少しずつ注目を集め始め、それと合わせて音源自体のクオリティを向上させたハイレゾ音源にも注目が集まり出すという形だったと思います。
現在ではe-onkyoの他にもウォークマンとの親和性が高いmoraもハイレゾ音源の販売に力を入れていますし、その他複数のサイトでもそれぞれこだわりを持ったハイレゾ音源の配信を始めています。
既存のアルバムに関してはハイレゾ音源の配信はゆっくりしたペースでしか進んでいない感がありますが、新譜に関してはハイレゾ音源とCDクオリティの音源が同時に発売されるケースも増えてきました。
ようやく音源を購入する体制も少しずつ整いつつある、というところだと思います。
現状の問題点
ハイレゾ音源普及のネックになっているかもしれない要因のとしては、ハイレゾで配信される楽曲の価格が高い、という点が上げられます。
CDクオリティや可逆圧縮で配信される楽曲に比べて、今はまだかなりのプレミア価格といったプライスタグがついています。
さらに言うとハイレゾ以外の音源は、恐らくはCDの価格に頭を抑えられる形になっているのだと思います。
iTunes Storeのように、そのあたりの枠を打ち破ることが出来ないとハイレゾ音源の価格も下がらず、ある程度までで普及率は頭打ちになるかもしれません。
そういった観点では、iTunes Storeがいつハイレゾ音源の配信に乗り出すのかが、普及への一つの鍵となるのかもしれません。
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