ハイレゾ対応カーナビ、パイオニアなど各ブランドの状況は?

かつてのカーナビは本当にルート案内のためだけの単能機でした。

ですが今はすっかり様変わり。

カーオーディオや車内で見る動画などのエンターテインメントの中心的な存在をもかねるようになりました。

その一環として音楽再生に関しても音質面を突き詰めた機種が登場しています。

上位機種ではハイレゾ音源対応も一般的なスペックになりました。

今回は各社のハイエンド機種になりますが、カーナビのハイレゾ音源対応状況をまとめます。

  • パイオニアのカーナビ、カロッツェリアシリーズのハイレゾ対応状況
  • ケンウッドのカーナビのハイレゾ対応状況
  • ダイヤトーンブランドのカーナビのハイレゾ対応状況
  • 独自路線のクラリオンのカーナビのハイレゾ対応状況


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ハイレゾ対応カーナビ、パイオニアの状況

ハイレゾ対応カーナビ、パイオニアなど各ブランドの状況は?

パイオニアブランドのカーナビ、カロッツェリアは「サイバーナビ」のヘッドアップディスプレイや、ナビによる独自の運転支援機能などユニークな機能を搭載した製品を世に出してきました。

そんな中でナビ本来の機能だけではなく、今や完全にカーナビゲーションシステムのメイン機能の一つとなった感がある、エンターテインメント機能にも本気で取り組んでいます。

カロッツェリアブランドのカーナビの上位機種でのハイレゾ音源対応もその一環という形で、かなり本気感のあふれる対応状況です。

2017年版のカロッツェリアシリーズ上位機種のサイバーナビでは、極めて真面目なオーディオ的アプローチで実直に音質改善を図ってきています。

運転中の車の中は走行ノイズがかなりあふれる空間になりますが、そんな中で使われることを想定した機材ながら、非常に真面目にカーナビのオーディオ回路自体のノイズを削減する方向で開発を行なってきています。

恐らくカーナビとして異例なほどS/N比の高い、ノイズフロアの低いオーディオ部分を実現しています。

また、ハイレゾ音源フォーマットへの対応幅も非常に広く、PCM変換になりますがDSD音源の再生も可能です。

CDの音源データをアップサンプリングしながらの再生も可能にしています。

よく考えるとハイレゾ音源が存在しなかったCDのみの時代から、実はパイオニアはCD化の際にサンプリングの過程で失われた音の成分の補完に積極的に取り組むメーカーでした。

そのあたりのノウハウが今でも連綿と受け継がれているのかもしれません。

カーナビ製品では上位機種となるサイバーナビがハイレゾ音源対応です。

その他、より迫力あるサウンドを実現するためのアンプ、スピーカー製品にもしっかりとハイレゾ対応機が並びます。

ハイレゾ対応カーナビ、ケンウッドの状況

ハイレゾ対応カーナビ、パイオニアなど各ブランドの状況は?

ケンウッドもカーナビのエンターテインメント機能において、ハイレゾ音源への対応に積極的なメーカーです。

彩速ナビの上位機種が基本全てハイレゾ音源の再生に対応します。

こちらも対応するハイレゾ音源フォーマットの幅はかなり広く、DSD音源まで含め今流通しているハイレゾ音源はほぼカバー可能な対応力を持っています。

ただ、DSD音源はこちらもネイティブ再生ではなく、PCM変換を行ないながらの再生になります。

彩速ナビのハイレゾ音源再生に対する本気度合いは、使われているDACを見ると分かります。

上位機種ではちょっと前までの旭化成エレクトロニクス製DACのハイエンドチップである、AK4490が採用されているのです。

デジタル系の回路の動作の基準となるマスタークロックにもジッターの少ない高性能品を使うなど、こちらも非常に真面目にオーディオ的なアプローチを取っています。

また、ケンウッドはビクターと同グループにいる関係から、ビクターのアップサンプリング・補完技術である「K2テクノロジー」が使えます。

これを彩速ナビにも搭載して、非ハイレゾ音源の音質向上も狙っています。

ハイレゾ対応カーナビ、ダイヤトーンの状況

三菱電機のカーナビシステムは伝統ある「ダイヤトーン」のブランドネームを全面に打ち出しています。

そしてこれらのナビで驚くところは、ナビ機能本体よりもオーディオ部分をより前面に打ち出す機種も存在していることです。

DIATONE SOUND.NAVIシリーズの最上位機では、商品情報のホームページにある説明の中の特徴の一覧で、カーナビなのにもかかわらずナビ機能よりも上にオーディオ技術の解説が来るという力の入れようです。

また、DACにはカーナビとしては初めて32bit対応のDAC(バーブラウン製)が採用されたことが大々的にうたわれています。

音質面の作り込みに関してはパイオニアやケンウッド同様、非常に真面目で地道なオーディオ的アプローチが取られています。

ソニーがウォークマンにも採用したような「高音質はんだ」を、三菱電機ではDIATONE SOUND.NAVに使ってきています。



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ハイレゾ対応カーナビ、クラリオンの状況

ハイレゾ対応カーナビ、パイオニアなど各ブランドの状況は?

クラリオンのカーナビも上位機種がハイレゾ音源再生に対応しています。

ただそのあたりの内容の詳しい部分が製品情報のページにも記載されておらず、どういったレベルでの対応が可能なのかが今ひとつ掴めません。

その代わりクラリオンには、恐らくまだ世界中でもクラリオンしか持っていない独自の技術があります。

スピーカー駆動自体までデジタルで行なってしまう「Full Digital Soundシステム」です。

このシステムではスピーカーを動かす最後の最後の部分までデジタル信号のままで処理を行なってしまいます。

デジタル・アナログ変換が一切ないため変換の際の誤差が生じることがなく、アナログ信号伝達の際の信号の劣化の影響も完全に排除できるシステムになっています。

このため、原理的に非常に鮮度の高い音の再生の可能性を持つシステムになっています。

まとめ

  • パイオニアのカロッツェリア上位機種のサイバーナビは真面目なアプローチでハイレゾ対応
  • ケンウッドのナビも上位機種は基本ハイレゾ対応。DACはなんとAK4490
  • 三菱のダイヤトーンブランドのカーナビはバーブラウン製32bit対応DAC搭載
  • クラリオンのカーナビはスピーカーまでデジタル駆動が可能なハイレゾ対応品

スピーカーまでデジタル駆動を実現してしまった独自路線を行くクラリオンを除き、各社ともとてもオーディオライクな手法で地道な音質改善を行なっています。

どんな製品でもある一定の水準をクリアすると、音質面の追求は同じ形に落ち着くのかもしれません。

ハイエンド機種は各社ともかなり高価な製品ですが、その分オーディオ面でもかなりの音質を実現できそうな中身になっています。

★ハイレゾ対応カーナビに関して
ハイレゾ対応のカーオーディオ製品、おすすめ4機種』ハイレゾ音源対応カーオーディオに関してはこちらの記事も参考になるかもしれません。こちらもよろしければどうぞ。


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