USBメモリサイズのコンパクトボディ、M-AUDIOのMicro DAC 24/192
パソコンを既にお持ちの方が最初にハイレゾ音源の再生に挑戦する場合にお勧めしたい追加の周辺機器の一つが、USB DAC機能内蔵のヘッドフォンアンプです。
このジャンルの製品には既にある程度の定評があり、かつ、1万円程度の比較的お手頃な価格で販売されている製品がいくつかあります。そんなジャンルにまた一つ面白い製品が登場しています。
ポータブルアンプなどのオーディオ製品では老舗と言っても良いメーカーの一つ、M-AUDIOから、まさにUSBメモリサイズと呼ぶのがぴったりな超小型のUSB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ、Micro DAC 24/192が発売されています。
今回はこの製品をご紹介します。
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小型軽量
Micro DAC 24/192の最大の特徴は、やはりその小ささ、軽さでしょう。
わずか、73mm x 27mm x 14mmの非常にコンパクトな本体で、27gの軽量を実現しています。サイズ感も見た目の雰囲気もまさしくUSBメモリそのものな形、重さとなっています。
コンパクトな本体ではありますが、アルミボディーを採用した堅牢設計も特徴です。
また、コンパクトな本体ながらボリュームコントロール用のダイヤルも備えています。ノートパソコンとの併用では便利に活用できそうです。
ただ、デスクトップパソコンと一緒に使う場合には、USBコネクタの位置によってはせっかくのボリューム調整機能が活きないケースもありそうです。
コンパクトなサイズながら24bit/192kHzサンプリングまで対応
現在ハイレゾ音源として販売されている楽曲のほとんどがPCM形式では24bit/192kHzまでとなっていて、Micro DAC 24/192ではそれらの音源を変換することなく再生することが可能になっています。
WindowsでMicro DAC 24/192を利用するには専用のドライバーをインストールする必要がありますので、残念ながら完全なるプラグ・アンド・プレイで利用できるわけではない部分がちょっとだけ残念なところです。
ただ、Windows 10では、開発用のバージョンであるインサイダープレビュー版で、標準ドライバーが24bit/192kHzまでのフォーマットをサポートするようになっています。
そう遠くない将来、WindowsパソコンでもMicro DAC 24/192をUSBコネクタに挿すだけで、ハイレゾ音源を本来のクオリティで再生可能になることでしょう。
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DDCとしても機能
Micro DAC 24/192のユニークなところは、はUSB DAC内蔵ヘッドフォンアンプとしてだけではなく、DDC(Digital to Digital Converter)としても機能するように作られている部分です。
光デジタル出力端子を備えていて、USBコネクタから入力した音楽のデジタルデータを光出力することが可能になっています。
外部のより高音質なDACを利用して音質のグレードアップを図ることも、最初から考慮して作られているのです。
音質面はもちろんしっかりしたもの
パソコンの内蔵サウンド回路というのはごく一部の音にこだわった製品を除き、とりあえず音が出ればいい、というレベルの製品が多くなっています。特に低価格帯のパソコンはかけられるコストに限りがあることもあり、オーディオ的性能を考えた機種は少なくなっています。
そういったパソコンでの音楽再生には、Micro DAC 24/192が福音のようになることでしょう。
パソコンの内蔵サウンド回路よりも数段上のしっかりした再生が可能です。また、多くのパソコンよりも再生音量やヘッドフォン、イヤフォンの駆動力でも高い性能を持っていますから、お手軽に音楽の質を引き上げるには最適な製品の一つと言えると思います。
もちろんMacやiOS機にも
Micro DAC 24/192はWindowsパソコンだけではなく、MacやiPhoneなどのiOS機にも接続して利用が可能になっています。
ただ、iOS機との接続にはApple純正のUSBカメラアダプターが必要になりますので、この点にはご注意ください。
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