ハイレゾ対応スマホの状況は?代表機種などを取り上げてご紹介!!
2014年の各社秋・冬モデルあたりから本体のみでのハイレゾ音源再生に対応を始めたスマートフォンですが、今のハイエンドモデルでは音楽再生のハイレゾ音源対応はごく当たり前の仕様の一つとなった感があります。
表だってハイレゾ対応を名乗るスマートフォンの方が減ったイメージがあります。
そんな普通のスペックの一部になってしまった感もあるスマホのハイレゾ対応ですが、より音質面を追求した機種が登場するようになり、メインストリームとは言えないまでも従来の状況を少し変化させる機種も登場し始めています。
以下のような観点から、2017年のスマートフォンのハイレゾを巡る状況を整理してみます。
- ハイレゾ対応スマホ、ドコモの状況
- ハイレゾ対応スマホ、auの状況
- ハイレゾ対応スマホ、ソフトバンクの状況
- ハイレゾ対応スマホ、SIMフリー版の状況
- ハイレゾ対応スマホ、よりいい音で聞くなら外付けDACの追加がおすすめ
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ハイレゾ対応スマホ、ドコモの状況
2017年の新モデルのうち、Android系スマホの上位機種は全てハイレゾ音源のスマートフォン本体のみでの再生に対応しています。
特に「V20 PRO L-01J」はスマートフォンでは初の「クアッドDAC」採用機種として、音の良さを前面に打ち出す形のプロモーションを行なっています。
新しい料金プランである「docomo with」対応のミドルレンジのスマートフォン2機種とディズニーモバイルの機種は、ハイレゾ音源対応とはなっていないようです。
iPhoneは各社共通で、本体のみの再生ではPCM形式の16bit/48kHzサンプリングどまりの対応で、外付けのオプションとの併用でハイレゾ音源に対応する仕組みです。
ハイレゾ対応スマホ、auの状況
auの2017年モデルのスマートフォンも、ドコモと同じような状況にあります。
基本的にハイエンドクラスの上位機種は全てハイレゾ音源の本体のみでの再生に対応していて、ミドルクラスのお手頃価格の機種ではハイレゾ音源対応が省かれるイメージです。
タフネススマホの「TORQUE」やミドルレンジの「Qua」が本体のみでのハイレゾ音源再生には対応していないところは、スマートフォンでの音楽再生にもこだわりたいユーザーはちょっとチェックしておいた方が良い部分かもしれません。
ハイレゾ対応スマホ、ソフトバンクの状況
ソフトバンクは大手キャリアの中では、ドコモ、auに比べるとスマートフォンの特徴の一つとしてハイレゾ音源対応をあまり表立って打ち出す感じがないようです。
スマートフォンの基本機能の対応状況を表示するアイコンにハイレゾ対応のものが準備されていません。また、詳細なスペックシートにもハイレゾ対応云々の内容が見当たらないため、その端末が正式にハイレゾ音源対応を果たしているかどうかが分かりにくくなっています。
ただ、2017年モデルのAndorid端末では、上位機種である3機種は他社同様にきちんと本体のみでのハイレゾ音源再生に対応していると思われます。
ミドルクラスとなる2機種ではハイレゾ音源対応が省かれる形になるところも、他社と横並びと言えそうです。
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ハイレゾ対応スマホ、SIMフリー版はどんな感じ?
今、スマートフォンでハイレゾ対応という部分を考えてみた場合に、一番熱いモデルが登場しているのは間違いなくSIMフリー版の機種でしょう。
スマートフォンなのに思い切り音にこだわりを持つ作りに先鞭を付けたZTE AXON 7も、SIMフリーモデルとして登場しています。
さらにその上を行き、どちらかというと高音質のハイレゾ音源対応ポータブルプレイヤーに「オマケでスマホ機能を付けた」ような、ONKYOのGRANBEAT DP-CMX1の存在もあります。
特に後者はスマートフォンながら話題の音声のバランス出力にも対応していて、同社の高音質ポータブルプレイヤーDP-X1Aをも上回るような内容のプレイヤーとしてのハードウェアを持っています。
オーディオ機器としては極めて厳しい条件となるはずのスマートフォン機能と組み合わせながら、入門レベルのハイレゾ音源対応のポータブルプレイヤー専用機すら超える音が実現されています。
高レベルでの音楽再生機能・音質と、スマホ機能の統合をお求めの方には、真っ先に検討してもらいたい機種です。
ハイレゾ対応スマホ、よりいい音で聞くなら外付けDACの追加がおすすめ
本体のみでのハイレゾ音源再生を可能にしているスマートフォンは、多くの場合内蔵ヘッドフォンアンプも随分と頑張っていて、かつての「とりあえず音が出れば良い」的な携帯電話、スマートフォンのレベルとは数段異なる音楽を聴くことが出来ます。
じっくりと聞き込んでいくとさすがに不満が出る箇所もない訳ではありませんが、スマートフォンで音楽を聴くケースを考えるならば、多くの場合本体のみの再生でも十分なクオリティがあると言えるでしょう。
ですが、使い慣れたスマートフォンのインタフェースを活用する形で、もっとこだわりの本格再生を行ないたいユーザーもいらっしゃると思います。その際には、USB DAC機能などを内蔵したポータブルアンプ、外付けDACの追加を検討されると良いでしょう。
SONYのPHA-1Aなど、2万円台から購入可能で音も良いヘッドフォンアンプがたくさん世に出ています。低価格のものでもスマートフォン本体のみでの再生よりもワンランク上の音を聴くことが出来るようになるはずです。
また、iPhoneでハイレゾ音源を本来の音質で聴くためには、外付けのDACなどが必須になります。
iPhoneだとLightningコネクタ直結のDACだけではなく、イヤフォンのケーブル部にDACとヘッドフォンアンプを内蔵してしまったような、Lightningコネクタ直結型のイヤフォンも何機種か販売されていますので、そちらの導入も検討されると良いでしょう。
USB DAC機能内蔵のヘッドフォンアンプは、大きさや重さ、価格面でハイレゾ対応のポータブルプレイヤーとかぶる部分があります。どちらを導入するかはユーザーそれぞれのスマートフォンとのつきあい方で切り分ける形が良いかもしれません。
まとめ
- ドコモのスマホ、上位機種は基本ハイレゾ対応
- auのスマホも上位機種はハイレゾ対応済み
- ソフトバンクも上位機種はハイレゾ対応しているが、ハイレゾ対応機能の扱いが小さめ
- 現在のスマホでハイレゾ対応最強機はSIMフリー機にある
- スマホの使い勝手で本格プレイヤーの音が欲しい場合には外付けDACを
2017年現在のスマートフォンのハイレゾ対応状況はだいたいこのような感じになります。
各社ハイエンド機は基本全て本体のみでのハイレゾ音源再生、USB DAC機能内蔵のヘッドフォンアンプを追加してのより良い音での再生に対応します。
スマートフォンを巡るユーザーの考え方の変化により、3大キャリアも中級クラスの機器を販売するようになりましたが、このクラスになるとハイレゾ音源の対応状況はさまざまです。購入前のスペックチェックが必須となるでしょう。
また、今現在、スマートフォンにおけるハイレゾ音源対応の最強機種は、間違いなくSIMフリー機であるONKYOのGRANBEATです。本格ポータブルプレイヤーとスマートフォンを1台で済ませたい方には、この機種が間違いなく選択肢のトップに位置づけられる機種となるでしょう。
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